乙羽信子

(おとわのぶこ)
女優。元宝塚歌劇団(27期生)。同期には、月丘夢路越路吹雪などがいる。映画監督・脚本家である新藤兼人の妻。紫綬褒章受章者。

数々の舞台・映画・テレビドラマなどで活躍した他、年末の恒例番組であるNHK紅白歌合戦に歌手として出場したこともある(第3回、1953年)。

受賞歴に、日本アカデミー賞(最優秀助演女優賞)を始め、毎日映画コンクール女優主演賞・女優助演賞、ブルーリボン賞(主演女優賞・助演女優賞)、菊田一夫演劇賞、キネマ旬報賞(助演女優賞)などがある。

主な出演舞台は、「櫻井の駅」「カルメン」「人魚姫」「蝶々さん」「南の哀愁」「ヴェネチア物語」「ハムレット」「アルルの女」「二つの顔」「お夏笠物狂」「妖炎」「雨月物語」など。

また、主な出演映画には、「誰が私を裁くのか」「暴夜物語」「宮城広場」「愛妻物語」「お遊さま」「縮図」「どぶ」「美女と怪龍」「貸間あり」「悲しみは女だけに」「暖簾」「珍品堂主人」「秋立ちぬ」「猟銃」「人間」「世界大戦争」「台所太平記」「大根と人参」「おかあさんのばか」「母」「藪の中の黒猫」「触角」「赤毛」「絞殺」「事件 」「わが道」「北斎漫画」「しあわせ」「心」「天国にいちばん近い島」「植村直己物語」「二十四の瞳」「釣りバカ日誌5」「三文役者」などがある。

また、主な出演テレビドラマには、「白い闇」「ママちょっと来て」「ただいま11人」「細雪」「肝っ玉かあさん」「ありがとう」「太閤記」「毛糸の指輪」「暖流」「はじめまして」「和宮様御留」「サザエさん」「大奥」「おしん」「女たちの忠臣蔵」「すりかわった恋人」「おんなは一生懸命」「温泉に行きたい」「マザコン刑事の事件簿」「代議士の妻たちII」「野菊の墓」「腕におぼえあり」などがある。

著書に、「ふたりの居る場所」「どろんこ半生記」など。

死因は、肝臓癌による肝硬変であった。70歳。

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