大林宣彦

(おおばやしのぶひこ)
映画監督。映画プロデューサーである大林恭子の夫。娘の夫(つまり義理の息子)は漫画家の森泉岳土。尚美学園大学名誉教授・長岡造形大学造形学部客員教授・倉敷芸術科学大学客員教授。従四位・紫綬褒章・旭日中綬章受章者、文化功労者。映画監督のみならず、CMディレクターなどとしてもその名が知られており、日本の最先端映像における第一人者として「映像の魔術師」とも呼ばれた。

ベルリン国際映画祭 国際映画批評家連盟賞、日本アカデミー賞 優秀監督賞・優秀編集賞、ブルーリボン賞 新人監督賞、高崎映画祭 最優秀作品賞・特別大賞、山路ふみ子映画賞、TAMA映画祭 最優秀作品賞、日本映画プロフェッショナル大賞 特別功労賞など数々の受賞歴あり。

監督・脚本などで携わった映画作品に「HOUSE ハウス」「金田一耕助の冒険」「ねらわれた学園」「転校生」「時をかける少女」「少年ケニヤ」「天国にいちばん近い島」「彼のオートバイ、彼女の島」「漂流教室」「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群」「異人たちとの夏」「ふたり」「青春デンデケデケデケ」「はるか、ノスタルジィ」「水の旅人 -侍KIDS-」「風の歌が聴きたい」「女ざかり」「淀川長治物語」「22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語」「理由」「この空の花 -長岡花火物語」「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」「海辺の映画館―キネマの玉手箱」など多数。なお、当人の出身地である尾道市を舞台に撮影を行った映画として、「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の3本は「尾道三部作」、「ふたり」「あした」「あの、夏の日」の3本は「新尾道三部作」と呼ばれ、代表作品として知られている。

同じくテレビドラマでは、「人はそれをスキャンダルという」「可愛い悪魔」「私の心はパパのもの」「恋人よわれに帰れ LOVER COMEBACK TO ME」「彼女が結婚しない理由」「三毛猫ホームズの推理」「三毛猫ホームズの黄昏ホテル」「にっぽんの名作・朗読紀行「忍ぶ川」」「理由」など。

また、ミュージックビデオを手掛けたアーティストには高橋幸宏・坂上香織・KAN・AKB48などがいる。

その他、「ぼくのアメリカン・ムービー」「ムービーランドの子守唄―いつか見たジョン・ウェイン」「A movie・大林宣彦 ようこそ、夢の映画共和国へ」「映画監督 さびしんぼうのワンダーランド」「きみが、そこにいる」「映画、いいひとばかり」「人生には好きなことをする時間しかない」「父の失恋娘の結婚 べそっかきの幸福そうな顔」「ぼくの活動写真・少年記 1 マヌケ先生」「ぼくの青春映画物語 穏やかな一日を創造するために」「「カルピス」の忘れられないいい話」「大林宣彦のa movie book尾道」「大林宣彦がんぼう」「あしたづくり―子供と共に考える、楽しい不便、賢い我慢。」「大林宣彦の映画談議大全《転校生》読本 ジョン・ウェインも、阪東妻三郎も、… 1980-2008 a movie」「大林宣彦の体験的仕事論 人生を豊かに生き抜くための哲学と技術」「KAWADE夢ムック 大林宣彦「ウソからマコト」の映画」「大林宣彦の映画は歴史、 映画はジャーナリズム。」「大林宣彦 戦争などいらない 未来を紡ぐ映画を」「フィルムメーカーズ20 大林宣彦」「最後の講義完全版大林宣彦 : 映画とは“フィロソフィー”」などの著書がある他(「キネマの玉手箱」「A MOVIE 大林宣彦、全自作を語る」「大林宣彦メモリーズ」といった死後に発表されたものもある)、「映画が北の町を、熱くした〜大林宣彦・20年目の約束〜」「シリーズ戦後70年若者たちへ〜映画監督・岡本喜八のメッセージ」「大林宣彦監督 生きる覚悟」「最後の講義「大林宣彦」」「それでも僕は映画を撮る 〜監督・大林宣彦 80歳の決意〜」「映画で未来を変えようよ ~大林宣彦から4人の監督へのメッセージ~」「若い広場」「きょうの料理」「スタジオパークからこんにちは」「加藤浩次の本気対談!コージ魂!!」「男おばさんL」「徹子の部屋」「ザ・プロファイラー 〜夢と野望の人生〜」など、数々のドキュメンタリー番組やトーク番組にも出演した。

自宅にて死去。死因は、肺癌であった。82歳。

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