中野孝次

(なかのこうじ)
作家・小説家・評論家・ドイツ文学者。東京都渋谷区に本拠を構える私立大学、國學院大學において、非常勤講師・専任講師・教授などを歴任。特に、日本人としての生き方を深慮した「清貧の思想」や、愛犬である柴犬との触れ合いを描いた「ハラスのいた日々」など、ベストセラーを記録した著作で有名。

主な受賞歴に、日本エッセイスト・クラブ賞、芸術選奨文部大臣賞、平林たい子文学賞、新田次郎文学賞、日本芸術院賞(恩賜賞)などがある。その他、複数回の芥川賞ノミネートを誇る。

主な著書(共著を含む)に、上述した「清貧の思想」や「ハラスのいた日々」を始め、「ブリューゲルへの旅」「我等が生けるけふの日」「若き木下尚江」「苦い夏」「花下遊楽」「南チロルの夏」「人生を闘う顔」「対談小説作法」「自分らしく生きる」「生のなかば」「はみだした明日」「わが体験的教育論」「人生を励ます言葉」「夜の電話」「本阿弥行状記」「今を深く生きるために」「プロメテウスの盗んだ火」「贅沢なる人生」「生きて今あるということ」「人生のこみち」「良寛の呼ぶ声」「生きること老いること」「ハラスよ!!ありがとう」「良寛に会う旅」「我慢の思想」「現代人の作法」「生き方の美学」「人生の実りの言葉」「老年を幸福に生きる」「よく生きることは人間の仕事である」「犬のいる暮し」「暗殺者」「幸福になるための作法45」「美しい老年のために」「風の良寛」「自分の顔を持つ人になる」「中野孝次の生きる知恵」「中野孝次の論語」「すらすら読める方丈記」「幸せな老年のために」「中野孝次の生きる言葉」「セネカ現代人への手紙」「五十歳からの生き方」「芸亭の桜・随筆抄」「犬は東に日は西に」「ブナの木の下で語ろう・鼎談21世紀をいかに生きるか」などがある。

翻訳も数多く手掛けており、その作品は、「ぼくではない」(マックス・フリッシュ)、「城」(フランツ・カフカ)、「アテネに死す」(マックス・フリッシュ)、「わかってるわ」(ハンス・ノサック」、「犬の年」(ギュンター・グラス)、「メディア論のための積木箱」(ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー)、「贅沢の思想」(C.G.クロコフ)など、枚挙に暇がない。

病院にて死去。死因は、肺炎であった。79歳。

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