川内康範

(かわうちこうはん)
作詞家・脚本家・作家・政治評論家。元宝塚歌劇団員(タカラジェンヌ)の八代洋子の元夫。大人気テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の監修に長きに渡って携わっていたことでも知られている。その「まんが日本昔ばなし」のプロデューサーであった川内彩友美、及び弁護士である飯沼春樹の父。

耳毛が長いことが特徴で、本人もチャームポイントであることを自覚し、意識して伸ばしていたという。

1984年のグリコ・森永事件の際には、「かい人21面相」と名乗る犯人に、「俺が1億2,000万円出すから、事件からもう手を引け」と呼び掛けたこともよく知られている。さらには、福田康夫内閣総理大臣(当時)を始め、歴代の総理大臣の顧問を務め、水面下において助言を行っていた。

脚本・監修などを手掛けたテレビ作品には、上述した「まんが日本昔ばなし」を始め、「ぽんぽこ物語」「月光仮面」「愛の戦士レインボーマン」「アラーの使者」「愛の戦士レインボーマン」などがある。

映画では、「ラーマーヤナ」「森繁のやりくり社員」「怪談累が渕」「おしゃべり社長」「南国土佐を後にして」「銀座旋風児・黒幕は誰だ」「恐妻党総裁に栄光あれ」「ドドンパ酔虎伝」「月光仮面・魔人の爪」「骨まで愛して」「水戸黄門海を渡る」「東京流れ者」など。

作詞を手掛けた楽曲には、森進一の「おふくろさん」が有名で、2007年には、森進一がオリジナル部分を勝手に追加して歌ったとして、著作権侵害を訴えるなどの行動に及び、騒動に発展した(世に言う「おふくろさん騒動」)。その他に、「誰よりも君を愛す」「君こそわが命」「伊勢佐木町ブルース」「銀座の女」「愛は不死鳥」「この世を花にするために」「愛の執念」「愛ひとすじ」「命あたえて」「ざんばら」など、多数。

著書に、「愛の暦日」「偉大なる魔女」「誰よりも君を愛す」「恋しても愛さない」「骨まで愛して」「海は真赤な恋の色」「愛は惜しみなく」「花と蝶」「愛は死んだ」「慌てるなよ日本人」「私のために死ねますか」「駆落ち」「生涯助ッ人・回想録」「「流れのままには・・・・・・」「君こそわが命」「生きる葦」など、多数。

青森県八戸市内にある病院にて死去。死因は、慢性気管支肺炎であった。88歳。2月に体調を崩し、本人の反対を押し切って関係者が入院させ療養生活が続いていたが、容体が急変し、親族に見守られながら息を引き取ったという。

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