(からしまのぼる)
歴史学者・文学博士。東京大学や大正大学で名誉教授も務めていた。そのほか、放送大学客員教授、国際タミル学会会長、インド刻文学会会長などの要職も歴任。中国文学者・文学博士である辛島驍の息子。漢学者である塩谷温の孫。インドの国家勲章であるパドマ・シュリー勲章受章者。文化功労者。
1933年、東京に生まれ、東京都文京区に本拠を置く東京大学を卒業後、同大学大学院に進学。修了後、同大学文学部で助手として働き、講師、助教授を経て、1981年に東京大学教授となる。
著書(編著・共著を含む)に、「南アジアの歴史と文化」「南アジアの文化を学ぶ」「地域からの世界史」「インド・カレー紀行」「カレーの身の上」「インダス文明」「インド入門」「世界歴史大系・南アジア史」「インド史における村落共同体の研究」「東南アジア世界の歴史的位相」「地域の世界史(シリーズ)」「南アジアを知る事典」などがある。
翻訳を手掛けた書物には、「インド史」(ロミラ・ターパル)、「インドシナ文明史」(ジョルジュ・セデス)など。
受賞歴に、福岡アジア文化賞学術研究賞、ドラヴィダ言語学会最優秀図書賞、日本学士院賞などがある。
辛島昇 死因
死因は、急性骨髄性白血病であった。82歳。