(たかだひろし)
作家・随筆家。著書に「言葉の海へ」「木に会う」「森に通う」「大いなる人生」など多数。将棋棋士である高田尚平、およびイラストレーターである高田雄太の父。
1932年、京都府京都市生まれ。地元にある京都大学を卒業後の1955年、総合出版社である株式会社光文社に入社。いくつかの雑誌で編集や創刊に携わったのち、1962年に千葉県千葉市にあるジェトロ(独立行政法人日本貿易振興機構)の研究所「アジア経済研究所」に入所し、そこで発行されていた雑誌「アジア経済」の編集長に就任した。以後、数々の雑誌で編集や創刊を手掛け、1983年末に退社。翌1984年より、執筆活動に専念するようになる。そのほか、深田久弥山文化館館長、石川県九谷焼美術館館長、日本ペンクラブ理事、将棋ペンクラブ大賞選考委員、将棋ペンクラブ会長、国立民族学博物館企画委員などの要職も歴任した。
主な著書(編著や共著を含む)に、上述した「言葉の海へ」や「木に会う」、「森に通う」「大いなる人生」を始め、「本のある生活」「五十歳、いざ!」「エッセーの書き方」「吾輩は猫でもある 覚書き」「遊びをせんとや」「ときどき旅びと」「もう一度読む」「八ヶ岳・森の時間」「花のあるミュージアム」「面白い本ならある」「森が消えるとき」「山へ帰った猫」「日本海繁盛記」「大長編小説礼讃」「ほどよい距離の別天地」「信州すみずみ紀行」「岬へ」「旅・忘れ残り」「草木虫魚録」「生命のよろこび」「海と川の物語」「本との日々」「ゆっくりと、旅」「12の旅の物語」「猫のしっぽ」「山川草木紀行」「還暦後」「アジア – 気持ちの楽な旅」「大いなる人生」「木のことば森のことば」「水物語」「夜明け」「三角宇宙」「こどもたちよ!」「ウェストンの森」「木遊び」「ブナの木の下で語ろう」「東海道五十三次紀行 – 四〇〇年街道のドラマ」「祈りの木」「子供」「友辞苑 – 心友へのいざない」などがある。
主な受賞歴に、旅の文化賞、雪国文化賞、亀井勝一郎賞、大佛次郎賞、読売文学賞など。
高田宏 死因
死因は、肺癌であった。83歳。