加藤周一

(かとうしゅういち)
評論家・作家・小説家・医学博士。専門の医学分野は、血液学・内科学である。評論家・翻訳家である矢島翠の夫。東京府豊多摩郡渋谷町(現・東京都渋谷区)生まれ。フランス政府・レジオンドヌール勲章受章者。

東京帝国大学医学部を卒業後、東京帝国大学医学部附属医院(現・東京大学医学部附属病院)での医師活動や、第二次世界大戦後における日米原子爆弾影響合同調査団のメンバーとして被爆調査などを行った。その後、評論家・作家として執筆活動に従事する。

一方で、上智大学教授、立命館大学客員教授、ブリティッシュコロンビア大学教授、イェール大学講師、ミュンヘン大学客員教授、ベルリン自由大学客員教授、コレージュ・ド・フランス招聘教授、立命館大学国際平和ミュージアム館長、東京都立中央図書館長などの要職も歴任。

主な著作(共著を含む)に、「文学と現実」「ある晴れた日に」「文学とは何か」「ある旅行者の思想」「政治と文学」「現代ヨーロッパの精神」「二つの極の間で」「海辺の町にて」「世界漫遊記」「羊の歌」「芸術論集」「三題噺」「称心独語」「幻想薔薇都市」「日本人とは何か」「日本文学史序説」「人類の知的遺産77」「絵のなかの女たち」「小さな花」「私にとっての20世紀」「二十世紀の自画像」「高原好日」「日本文化における時間と空間」「加藤周一が書いた加藤周一」「加藤周一最終講義」「称えることば悼むことば」「吉田松陰と現代」「加藤周一戦後を語る」「私たちの希望はどこにあるか」「日本人の死生観」「いま考えなければならないこと」「中国とつきあう法」「ヨーロッパ・二つの窓」「翻訳と日本の近代」「時代を読む」「現代韓国事情」「河上肇」「暴力の連鎖を超えて」「日本その心とかたち」「テロリズムと日常性」「二〇世紀から」「教養の再生のために」「ひとりでいいんです」など、多数。

主にNHK教育テレビ(現・NHK Eテレ)において、「日本・その心とかたち」「歴史としての20世紀を語る」「鴎外・茂吉・杢太郎」「加藤周一テレビ対談・現代を凝視する」などの番組にも出演した。

主な受賞歴に、朝日賞、大佛次郎賞などがある。

東京都世田谷区にある病院にて死去。死因は、多臓器不全であった。89歳。

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