加藤和彦

(かとうかずひこ)
ミュージシャン・作曲家・編曲家・音楽プロデューサー。「トノバン」と呼ばれて親しまれた。同じくミュージシャンで、「サディスティック・ミカ・バンド」のメンバーであった福井ミカの元夫。作詞家・歌手・随筆家(エッセイスト)である安井かずみの夫。

数々のミュージシャンやアーティストに楽曲を提供したほか、舞台音楽・映画音楽など、あらゆるジャンルの楽曲を生み出し、1960年代から長きに渡って日本の音楽シーンをリードした人物の1人。「だいじょうぶマイ・フレンド」「あの素晴しい愛をもう一度」などの発表曲で特に有名。

自らの楽曲として発表したシングルには、上述した曲の他、「僕のおもちゃ箱」「ネズミ・チュウ・チュウ・ネコ・ニャン・ニャン」「シンガプーラ」「家をつくるなら」「ぼくのそばにおいでよ」「ルムバ・アメリカン」「 アラウンド・ザ・ワールド」「ロスチャイルド夫人のスキャンダル」「だいじょうぶマイ・フレンド」「ハリーズBAR」「愛はピカピカ」などがある。

アルバムには、「ぼくのそばにおいでよ」「スーパー・ガス」「ベル・エキセントリック」「うたかたのオペラ」「ヴェネツィア」「マルタの鷹」「ボレロ・カリフォルニア」「アメリカン・バー」「加藤和彦作品集」「ヨーロッパ三部作・ベストセレクション」など、多数。

音楽を担当した映画作品には、「だいじょうぶマイ・フレンド」「探偵物語」「ガラスの中の少女」「野蛮人のように」「ハワイアン・ドリーム」「大失恋。」「パッチギ!」「ちんちろまい」「つゆのひとしずく」「パッチギ!LOVE&PEACE」などがある。

楽曲を提供したアーティスト・ミュージシャンには、アグネス・チャン、浅香唯、かまやつひろし、神田正輝、酒井美紀、西城秀樹、原田知世、萩原健一、若林志穂、ルージュ、前川清、松任谷由実、西田ひかる、西村知美、柴田恭兵、沢口靖子、シブがき隊、ジュディ・オング、少年隊、高岡早紀、高田みづえ、高見知佳、竹内まりや、田原俊彦、チェリッシュ、中井貴一、中島はるみなど、枚挙に暇がない。

生み出した楽曲や本人が獲得した賞には、日本レコード大賞(特別賞)、日本アニメ大賞(主題歌賞)、日本アカデミー賞(優秀音楽賞)、ベストドレッサー賞(特別賞)、毎日映画コンクール音楽賞、AVAマルチメディアグランプリ(通産大臣賞)などがある。

死因は、首吊り自殺であった。62歳。長野県・軽井沢にあるホテルにて、遺体となって発見された。晩年は、鬱病に罹り、悪化が進んでいたという。

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