芦田豊雄

(あしだとよお)
アニメーション監督・アニメプロデューサー・アニメーター。東京都板橋区に本拠を構えるアニメ制作会社「株式会社スタジオ・ライブ」会長、元代表取締役社長。一般社団法人日本アニメーター・演出協会(通称「JAniCA(ジャニカ)」)創設者(2007年)。「江古田豊」のペンネームで活動していたこともある。

特に、1988年から1989年にかけて日本テレビ系列で放送されていたサンライズ制作の人気テレビアニメ「魔神英雄伝ワタル」や、1982年を皮切りにこれまで何度か再放送されている魔法少女アニメ「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」などにおけるキャラクターデザインを手掛けたことで知られている。

千葉県立千葉商業高等学校を卒業後、製パン企業に入社するも、ほどなくして退社。アルバイトで入ったアニメ制作会社「TCJ動画センター」(現在の株式会社エイケン)でアニメーターとしての道を歩み始める。デビュー作は、TBS系列で放送されていた1967年のテレビアニメ「冒険ガボテン島」であった。

以後、数々の人気テレビアニメにおいて作画や制作を担当。手塚治虫が設立したアニメーション専門のプロダクション「虫プロダクション」への所属などを経て、1976年、作画スタジオ「有限会社スタジオ・ライブ」(のちに株式会社に改組)を設立。さらに活動の幅を広げていった。

キャラクターデザインを手掛けたアニメ作品には、上述した「魔神英雄伝ワタル」や「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」を始め、「サイボーグ009」「銀河漂流バイファム」「超獣機神ダンクーガ」「魔動王グランゾート」「たいむとらぶるトンデケマン!」「超幕末少年世紀タカマル」「伝説の勇者ダ・ガーン」「ようちえん戦隊げんきっず」「銀河漂流バイファム13」「F-ZEROファルコン伝説」などがある。

また、監督を務めたアニメ作品には、「北斗の拳」「Dr.スランプ アラレちゃん」「恐怖のバイオ人間・最終教師」「ガデュリン」「成恵の世界」「蒼天航路」などがある。

演出を担当した作品では、「UFO戦士ダイアポロン」「おねがいマイメロディ」「魔人探偵脳噛ネウロ」「ペンギンの問題Max」など。

さらに、作画担当や作画監督として携わった作品に、上述したデビュー作「忍風カムイ外伝」を始め、「サスケ」「ムーミン」「宇宙戦艦ヤマト」「ヤッターマン」「ゼンダマン」「サイボーグ009」「宇宙戦士バルディオス」「怪奇!フランケンシュタイン」「Dr.スランプ アラレちゃん」「銀河鉄道999」「バツ&テリー」「宇宙少年ソラン」「Saint October」「流星戦隊ムスメット」「ラ・セーヌの星」「クレオパトラ」「忍風カムイ外伝」などがある。

そのほか、いくつかのアニメ作品におけるプロデュース、小説のイラスト、ゲームのパッケージイラスト・キャラクターデザイン・プロデュース・作画監修など、アニメやイラストの世界におけるあらゆるジャンルにおいて、幅広く活躍した。

死因などの詳細は公表されていない。67歳。晩年は、体調を崩していたという話もある。

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