木谷恭介

(こたにきょうすけ)
作家・小説家。推理作家として、警察官「宮之原昌幸」が活躍する「宮之原警部シリーズ」を始めとした数々のミステリー小説を生み出し、多くの読者を魅了した。また、官能小説やガイドブックの分野でもいくつかの作品を手掛け、幅広く活躍した。

旧制の甲陽中学校(現在は兵庫県西宮市に拠点を構える中高一貫教育の甲陽学院中学校・高等学校)を卒業後、ルポライターやラジオ番組の台本執筆者などを経て、1977年、「俺が拾った吉野太夫」で小説家デビューを果たす。同作品は高く評価され、小説クラブ新人賞を獲得。以後、官能小説やガイドブックなどを執筆することもあったが、1980年代前半からはミステリー小説に注力。上述した「宮之原警部シリーズ」にて、人気を不動のものとした。

「宮之原警部シリーズ」のほか、発表した主な著作には、「旅が三倍たのしくなる本」「四季の民宿と国民宿舎」「九州/国民宿舎とユースホステルの旅」「孤独な指桃園書房」「泡まみれの天使」「夜の深海魚」「墜ちて来た夜」「悦楽浴場」「密室には蜜の陥穽」「トルコバイオレンステクニカ」「ファッツトルコ」「天使たちとの夜」「赤い霧の殺人行」「密室」「ヤッちゃん弁護士 闇のお仕事ひきうけます」「おしゃれ捜査官・旅情ミステリー」「「家康二人説」殺人事件」「新幹線のぞみ47号消失!」「公衆トイレと人生は後ろを向いたらやり直し」「死にたい老人」などがある。

テレビドラマとして映像化された作品も数多い。その一部として、名高達男主演によりテレビ朝日系列で放送された「札幌時計台殺人事件」や、松方弘樹主演によりTBS系列で放送された「京都埋蔵金伝説殺人事件」、仲代達矢主演によりフジテレビ系列で放送された「宮之原警部 – こころの事件簿」などがある。

居住していた静岡県掛川市にある病院にて死去。死因は、心不全であった。85歳。

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