(さきりゅうぞう)
作家・小説家。1963年から1964年にかけて5人が殺害された連続殺人事件「西口彰事件」をテーマとした長編小説「復讐するは我にあり」にて、直木賞を受賞したことで有名。
1937年、日本統治下時代の朝鮮生まれ。1941年に日本に引き揚げ、広島県高田郡(現在の広島県安芸高田市)で育つ。1956年、福岡県立八幡中央高校を卒業後、八幡製鐵株式会社(現在の日本製鉄株式会社)への勤務などを経て、小説を書くようになる。1964年より、八幡製鐵株式会社を退社して執筆活動に専念。
代表的な著書(編著・共著を含む)に、上述の「復讐するは我にあり」を始め、「ジャンケンポン協定」「島に生まれて」「沖縄と私と娼婦」「埋火の街で」「証言記録沖縄住民虐殺」「偉大なる祖国アメリカ」「大将とわたし」「実験的生活」「続人生漂泊」「閃光に向って走れ」「誓いて我に告げよ」「男たちの祭り」「男と女のいる風景」「波に夕陽の影もなく」「幸せの陽だまり」「冷えた鋼塊」「ジミーとジョージ」「新選組事件帖」「噂になった女たち」「きのこ雲」「深川通り魔殺人事件」「勝ちを制するに至れり」「翔んでる十兵衛」「女高生・OL連続誘拐殺人事件」「裁判長大岡淳三」「法廷の賓客たち」「恩讐海峡」「宮崎勤裁判」「司法卿江藤新平」「オウム法廷連続傍聴記」「オウム裁判を読む」「少年犯罪の風景」「大義なきテロリスト」「三つの墓標」「人はいつから殺人者になるのか」「昭和二十年八さいの日記」「法廷に吹く風」「わたしが出会った殺人者たち」「事件1999-2000」「裁判」などがある。
うち、映画化された作品に、「復讐するは我にあり」「すばらしき世界」「南へ走れ、海の道を!」「海燕ジョーの奇跡」など。
主な受賞歴に、冒頭で触れた直木賞のほか、新日本文学賞、伊藤整文学賞などがある。
佐木隆三 死因
福岡県北九州市にある病院にて死去。死因は、下咽頭癌であった。78歳。