坂本龍一

(さかもとりゅういち)
ミュージシャン・作曲家・ピアニスト・音楽プロデューサー・俳優。世界的に有名な、日本を代表する音楽家の1人。シンガーソングライターである矢野顕子の下夫。ミュージシャン・歌手・女優である坂本美雨の父。

細野晴臣・高橋幸宏と結成した音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ」(通称「Y.M.O.」(ワイ・エム・オー))でキーボード・シンセサイザーを担当し、高い音楽性や過激なパフォーマンスで人気を博した。

また、超人気お笑いコンビ「ダウンタウン」を「GEISHA GIRLS」としてプロデュースするなど、音楽業界に留まらず、多くのタレントや芸能人をプロデュースし、「教授」と呼ばれてファンからも親しまれていた。

日本人初となる英国アカデミー賞 作曲賞を始め、映画「ラストエンペラー」で同じく日本人初となる米アカデミー賞 作曲賞を受賞するなど、世界中で数々の音楽賞を受賞。他にも、受賞グラミー賞 最優秀オリジナル映画音楽アルバム賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞 作曲賞、ゴールデングローブ賞 作曲賞、日本レコード大賞 編曲賞、アジア太平洋映画賞国際映画製作者連盟賞、毎日映画コンクール 音楽賞、モンブラン国際文化賞など。

プロデュースした作品には、「雪列車」(前川清)、「NEO PLANT」(如月小春)、「Everlasting Love ・ NOT CRAZY TO ME」(中森明菜)、「Grandma Is Still Alive」「THE GEISHA “Remix” GIRLS SHOW – 続・炎のおっさん」(GEISHA GIRLS)、「STRANGE PARADISE」(中谷美紀)、「君に星が降る」(竹中直人)、「鉄道員(TETSUDOIN)」(坂本美雨)、「I’ll believe the look into your eyes」(坂本美雨)など多数。

作曲した作品は、「ROCKET FACTORY/ロケット工場」(シーナ&ザ・ロケッツ)、「今は平気よ」(宮崎美子)、「恋はルンルン」(伊藤つかさ)、「TAKESHIの、たかをくくろうか」(ビートたけし)、「無国籍ロマンス」(荻野目洋子)、「くちびるNetwork」(岡田有希子)、「Martiniqueの海風」(今井美樹)、「Eventually」(シンディ・ローパー)、「プレリュード」(村治佳織)など数え切れない。

その他、多くのCM曲やゲーム音楽なども手掛けた他、編曲やレコーディング参加など、関わった作品は枚挙に暇がなく、とてもではないが語り尽くせない。製薬会社三共(現・第一三共ヘルスケア)の滋養強壮剤である「リゲイン」のCMに用いられたピアノソロ曲「エナジー・フロー」など、とみに有名なものも数知れず、現在に至るまで、社会のあらゆる音楽シーンに当人の作品が浸透しているといっても過言ではない。

直接の死因は、直腸癌とされる。71歳。晩年は、中咽頭癌であることを公表し、療養に専念しながらも精力的に活動を続けていた。その後も、直腸癌及び転移巣の手術を受けるなどしており、亡くなる1年程前には、癌のステージ4で両肺などにも転移があることを明かしていた。関係者やファンの願い届かず、人々を魅了する数々の作品を残した音楽界の巨匠を失った国民のショックは計り知れない。

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