一海知義

(いっかいともよし)
中国文学者。神戸大学名誉教授。漢詩・漢文を始め、明治から昭和にかけての経済学者である河上肇などの研究で有名。

1929年、奈良県奈良市に生まれ、京都大学に入学後、著名な中国文学者である吉川幸次郎に師事した。漢詩や漢文、河上肇などに関する数々の書物を著す一方で、神戸大学教授、神戸学院大学教授などの要職も務めた。

著書(編著・共著を含む)に、「中国詩文選」「河上肇そして中国」「河上肇詩注」「漱石と河上肇」「河上肇と中国の詩人たち」「論語語論」「漢詩入門」「漢詩逍遥」「詩魔 – 二十世紀の人間と漢詩」「ことばの万華鏡」「一海知義著作集」「漢語の散歩道」「漢語四方山話」「漢語的不思議世界」「漢語いろいろ」「漢字・漢語・漢詩 雑談・対談・歓談」「何でもわかる漢字の知識百科」など、多数。

主な受賞歴に、毎日新聞社主催の文学・文化賞である毎日出版文化賞などがある。

一海知義 死因

兵庫県神戸市にある自宅にて死去。死因は、急性心不全であった。86歳。なお没後に、著作集に未収録の随筆(エッセイ)などを集めた「漢詩放談」が刊行されている。

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