柳家喜多八

(やなぎやきたはち)
落語家。一般社団法人落語協会所属。東京都練馬区出身。

学習院大学に入学後、落語の面白さに目覚め、落語研究会での活動を続けたいがために2年留年したほど。1976年の卒業後は、長年の歴史を誇る外資系の化粧品メーカー「マックスファクター」に入社したものの、落語が忘れられずに数ヵ月で退社し、1977年に十代目柳家小三治へ入門する。以後、着々とキャリアを重ね、1981年に二ツ目に昇進、さらに1993年に真打ちに昇進、「柳家喜多八」となる。弟子には、柳家ろべえらがいる。

出演したテレビ番組には、「落語研究会」「演芸特選」「笑いがいちばん」「浅草お茶の間寄席」「柳家喬太郎の粋ダネ!」「衛星落語招待席」「演芸図鑑」「落語小僧」「酒とつまみと男と女」「東京スカイ座」などがある。

また、ラジオ番組では、「真打ち競演」「ラジオ深夜便」「荒川強啓デイ・キャッチ!」「落語らいぶ2009」など。

著書に、「柳家喜多八膝栗毛」「落語教育委員会」などがある。また、「噺家カミサン繁盛記」「カレセン」「鯉のぼりの御利益」「昭和の名人 この一席」など、インタビューなどで本人が登場する関連書籍は、多数。

死因は、癌であった。66歳。晩年は闘病により体調を崩しながらも、死去の約1週間前まで舞台に上がり続けた(最後の高座は、東京都台東区にある鈴本演芸場での「ぞめき」であった)。訃報が落語協会の公式サイトで公表されると、アクセスの集中によりネットワークがパンクするほどの反響があったほか、しばらくは他の噺家も舞台上でミスを連発するなど、多くの関係者が動揺を隠せなかったという。

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