松本雄吉

(まつもとゆうきち)
演出家・劇作家。熊本県出身。1970年に竹山らいちらと共に旗揚げされた劇団維新派(旧名称・日本維新派)主宰。紫綬褒章受章者。

大阪府柏原市に本拠を置く国立大学である大阪教育大学を卒業後、1968年に「舞台空間創造グループ」を、1970年には上述の維新派を結成。屋外に特設された舞台にて実験的作品を上演するなどで注目を集め、以後、野外ステージで数多くの演劇公演を開催。1981年には、「化身塾」を大阪府堺市に開設した。その後、日本国内はもとより、アジア・南米・ヨーロッパ・オーストラリア・オセアニアなど、海外からも多数の招待を受け、数々の舞台を上演。白塗りの役者たちが、舞台上で関西弁を駆使しながら演技する「ヂャンヂャン☆オペラ」というオリジナル様式を確立したことでも知られている。

主な受賞歴に、芸術や学術などの分野において優れた功績を残したり、文化芸術やその情報発信などにおいて著しく活躍したりした人物を称える賞である大阪文化賞を始め、大阪府大阪市文化祭賞(優秀賞)、大阪府舞台芸術賞、朝日舞台芸術賞などがある。また、2013年には大阪市より市民表彰も受けている。

大阪府大阪市にある病院にて死去。死因は、食道癌であった。69歳。

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