池田弦

(いけだげん)
声楽家。カウンターテナー歌手として有名。なお、「カウンターテナー」は「カウンターテノール」とも呼ばれ、成人男性歌手が担当する西洋音楽のパートの1つ。女性の声に相当するほどの高音域を歌い、日本人で担当する者はごく少数である。日本音楽家ユニオン、日本ヘンデル協会、東京室内歌劇場などに会員として所属していたほか、文化庁芸術インターンシップ研修員でもあった。

東京都立川市に本拠を構える国立音楽大学を卒業後、オランダへ留学し、ソプラノの声楽家・オペラ歌手である常森寿子、テノールの声楽家・音楽教育者である鈴木寛一、同じくテノールの声楽家・音楽教育者・オペラ歌手である高丈二などに師事。外国人では、ドイツの著名なカウンターテナー歌手であるヨッヘン・コヴァルスキーにも師事した。25歳となる1993年には、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州に属する都市カールスルーエにあるヘンデル・アカデミーを好成績で修了。同年には、東京都新進音楽家として東京文化会館での演奏披露会に出演するなどした。

以後、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団など著名なオーケストラともたびたび共演。オペラやコンサートなどで数多く活躍する一方で、小平親子コンサート合唱団、女声合唱団ヴェネーレ、久喜児童合唱団など、合唱指揮者として多くの合唱団の指揮も担当した。

フジテレビ系列で放送され、長きに渡って高い人気を博していたお昼のバラエティ番組「笑っていいとも!」の1コーナー、「見た目にだまされるな選手権」に出演したこともある(2001年。カウンターテナー歌手としての美しい歌声を披露)。

死因は、虚血性心疾患であった。48歳。

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