（さいごうてるひこ）
歌手・シンガーソングライター・俳優・タレント。女優である辺見マリの元夫。タレントである辺見えみり、およびキーボーディスト・ミュージシャン・音楽プロデューサーである辺見鑑孝、さらには女優・イラストレーターである今川宇宙（旧芸名：天川宇宙）の父。
1964年、シングル曲「君だけを」で歌手デビューを果たし、いきなり60万枚を売り上げる大ヒットとなる。その後、舟木一夫・橋幸夫とともに第二次世界大戦後の昭和歌謡界における「御三家」と呼ばれ、国民的な人気を博した。そのほかの代表的な楽曲には、「好きなんだけど～」の歌詞で始まる出だしが印象的な1966年に発表した「星のフラメンコ」などがある。
発表したシングル曲には、上述したデビュー曲の「君だけを」や、「星のフラメンコ」を始め、「星空のあいつ」「チャペルに続く白い道」「君と歌ったアベマリア」「ジングルベル」「から松林の別れ道」「青年おはら節」「俺らは九州っ子」「涙をありがとう」「星と俺とできめたんだ」「星娘」「ペダルに生きるやつ」「この虹の消える時にも」「涙になりたい」「僕だけの君」「あの星と歩こう」「サンフランシスコ霧の港町」「初恋によろしく」「世界の国からこんにちは」「願い星叶い星」「君らしく僕らしく」「糸満育ち」「君でいっぱい」「虹を買おう」「若鷲の歌」「ガラスの涙」「運命のひと」「ブランコの唄」「海はふりむかない」「真夏のあらし」「雪が降る」「掠奪」「魅惑」「哀しみの終るとき」「ローリング・ストーンズは来なかった」「なにかが起きる」「君こそライオンズ」「ジグザグブルース」「しなやかな愛」「ねがい」「ロード・ショウ」「PASADENA FREEWAY」「誰がために夜は明ける」「時に抱かれて」「桜花のとき」「小さな手紙」「星の涙」「銀河のはてに」「オリオン急行」「燃えろ夜明けまで」など、多数。
アルバムには、「ヒットパレード – 君だけを」「テルちゃんと踊ろう」「青春」「坂道の教会」「真夏のあらし」「恋人たちの時間」「Road Show」「Twilight Time」「Souther」など。
NHKの年末恒例歌番組「紅白歌合戦」には、1964年から1973年まで、10回の連続出場を誇る。また、1987年には、三浦友和・渡辺謙とともにゲスト出演（加山雄三の応援に参加）を果たした。
俳優として出演した映画には、「あの雲に歌おう」「十七才のこの胸に」「星と俺とできめたんだ」「涙をありがとう」「この虹の消える時にも」「傷だらけの天使」「海はふりむかない」「霧のバラード」「狼よ落日を斬れ」「どてらい男」「柳生一族の陰謀」「大日本帝国」「小説吉田学校」「花いちもんめ」「動天」「短歌 – TANNKA -」「引き出しの中のラブレター」「柳生十兵衛・世直し旅」などがある。
また、出演したテレビドラマには、「若い季節」「おにぎり」「水戸黄門」「ジグザグブルース」「江戸を斬る（シリーズ）」「風鈴捕物帳」「服部半蔵・影の軍団」「伊勢志摩密封死体の女」「天使が消えていく」「素浪人罷り通る」「清水次郎長（シリーズ）」「大岡越前」「葵の暴れん坊」「旗本やくざ／大江戸喧嘩帳」「大奥」「栄花物語」「田原坂」「鶴姫伝奇 – 興亡瀬戸内水軍 -」「武蔵MUSASHI」「追いつめられた女」「伊豆急展望列車」「十九歳」「サラリーマン忠臣蔵」「あばれ八州御用旅」「樅ノ木は残った」「二人だけの…」「男はいらない」「女と愛とミステリー」「火消し屋小町」「監察医・室生亜季子」「シロクマ園長・命の事件簿（シリーズ）」「わかば」「パズル」「古代少女隊ドグーンV」「BARレモンハート」「検事・霧島三郎」「温泉殺人事件シリーズ」「おくのほそ道迷宮紀行」「ノーサイド・ゲーム」「伝七捕物帳」など、多数。
舞台では、「徳川宗春」「江戸を斬る」「浪華遊侠伝」「どてらい男」「徳川の夫人たち」「華々しき一族」「最後の忠臣蔵」「女たちの忠臣蔵」「三匹のおっさん」「君はどこにいるの」など。
そのほか、「アップダウンクイズ」「午後は○○おもいッきりテレビ」「クイズ！脳ベルSHOW」「今夜はナゾトレ」「人気スター・今週のベストテン」などのバラエティ番組・歌番組・情報番組や、「どんぶりくん（明星食品株式会社）」といったテレビCMなどでも活躍した。
著書に、「西郷力 – 志を鍛えるための7カ条」「生き方下手」など。
受賞歴に、菊田一夫演劇賞（演劇賞、1989年）などがある。
東京都内にある病院にて死去。死因は、前立腺癌であった。75歳。2011年に前立腺癌であることが判明、全摘手術により寛解したが、2017年に再発。他患部への転移も認められたため、海外医療を始めとする最先端治療を受けながら芸能活動を継続。本格的な復帰を目指していたものの、本人およびファンや関係者の願いが叶うことはなかった。
