小玉理恵子

(こだまりえこ)
ゲームクリエイター・グラフィックデザイナー。数々のヒットゲームにおけるグラフィックデザイン・ディレクション・プロデュースなどを行った。

広告デザインの専門学校を卒業後、1984年、ゲーム業界における著名企業、株式会社セガに入社。当時のセガはデザインを手掛ける人材が不足していたこともあって、入社早々「チャンピオンボクシング」のキャラクターを担当するなど、貴重なグラフィックデザイナーとして重宝された。以後、家庭用ゲーム機・アーケードゲームなどジャンルを問わない様々なゲームのグラフィックを手掛ける一方で、ディレクションやプロデュースも担うようになる。

2019年には、世界各国のゲーム開発者によって毎年開催されるGDC(Game Developers Conference)が、優れた功績を残したゲームクリエイターに授与する「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード」(GDCアワード)のパイオニア賞を受賞。

グラフィックデザインを手掛けた主なゲームには、上述した「チャンピオンボクシング」を始め、「忍者プリンセス」「カルテット」「ファンタジーゾーンII・オパオパの涙」「ザ・ブラックオニキス」「アレックスキッドのミラクルワールド」「ファンタシースター(シリーズ)」「孔雀王」「ゴールデンアックス」「アイラブミッキーマウス」「ソーサリアン」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「ハイブリッド・フロント」「スーパーモナコGPII」などがある。

また、ディレクションやプロデュースを務めた作品には、「魔法騎士レイアース」「DEEP FEAR」「ファンタシースター千年紀の終りに」「エターナルアルカディア」「セブンスドラゴン(シリーズ)」「SEGA AGES」「Alex Kidd in Miracle World DX」などがある。

死因などの詳細は不明。58歳。死去の事実は、半年近くが経過した10月27日、同日発売のゲーム機「SEGA Genesis Mini 2」(メガドライブミニ2)のエンドロールに追悼メッセージが表示されることから明らかとなった。

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