崔洋一

(さいよういち)
映画監督・脚本家・俳優。数々の作品を手掛ける傍ら、日本映画監督協会理事長、宝塚大学教授、民間放送教育協会理事などの要職を歴任した。

監督(助監督を含む)や脚本を手掛けた代表的な映画には、「いつか誰かが殺される」「友よ、静かに瞑れ」「黒いドレスの女」「花のあすか組!」「月はどっちに出ている」「カムイ外伝」などがある。そのほか、「性的犯罪」「十階のモスキート」「Aサインデイズ」「平成無責任一家」「犬、走る。DOG RACE」「マークスの山」「クイール」「刑務所の中」「血と骨」「愛のコリーダ」「新宿警察」「風雲ライオン丸」「最も危険な遊戯」「皮ジャン反抗族」「俺達に墓はない」「戒厳令の夜」「不良少年」「探偵物語」「さらば映画の友よ」など。

また、火曜サスペンス劇場を始め、数々のテレビドラマでも監督を務めている。その主な作品には、「プロハンター」「松本清張の断線」「恐怖」「孤独な狩人」「恋物語」「罠の中の七面鳥」「あなたに似た人」「他人にいえない職業の男」「貴族の夫婦喧嘩」などがある。

著書に、「映画「血と骨」の世界」「東京デラックス・平成無責任一家」「月はどっちに出ている」など。

主な受賞歴に、日本アカデミー賞(最優秀監督賞、最優秀脚本賞)、ヨコハマ映画祭(新人監督賞、脚本賞)、ベルリン国際映画祭(最優秀アジア映画賞)、ブルーリボン賞(監督賞、作品賞)、高崎映画祭(最優秀監督賞、最優秀作品賞)など、多数。

死因は、膀胱癌であった。73歳。2年ほど前に同病に罹っていることが発覚し、全摘手術を受けたものの、その後、リンパ節や腎臓などにも転移。積極的に仕事を続ける裏で、懸命な闘病生活を送っていた。

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