入来智

(いりきさとし)
元プロ野球選手。同じく投手として巨人・日本ハムなどで活躍した入来祐作の兄。ファンからは「入来兄弟」として親しまれていた。140km台後半の内角ストレートを武器に、「ケンカ投法」と称された強気のピッチングでファンを魅了した。

高校野球の名門で、甲子園大会(全国高校野球選手権)の常連でもある鹿児島実業高等学校を卒業後、社会人野球チームである「三菱重工水島硬式野球部」(現・「三菱自動車倉敷オーシャンズ」)に入部。

1989年度のドラフト会議にて、近鉄バファローズより6位指名を受けてプロ野球選手となる。先発から中継ぎ、抑えまで、どこでもこなせる万能ピッチャーとして重宝された。その後、1996年に交換トレードにて広島カープに移籍。以後、読売ジャイアンツ(巨人)、ヤクルトスワローズなどでも活躍した。2002年のシーズンをもって日本のプロ野球を離れてからは、韓国の「斗山ベアーズ」や、台湾の「La Newベアーズ」にも在籍した。

日本のプロ野球チームにおける通算成績は、1990年から2002年までの稼働12年間(2000年は一軍登板なし)で、214試合に登板、35勝30敗2セーブ、奪三振422、防御率4.25だった。

主な表彰や栄誉として、2001年6月に投手部門の月間MVP(最優秀選手)に輝いているほか、同年にオールスターゲームにも出場している。

野球選手の引退後は、転職を繰り返しながら、最終的には介護士として働いていたという。

死因は、交通事故による重症頭部外傷であった。55歳。自動車を運転中に他の自動車と衝突、大破し、畑に転落。病院に緊急搬送されたものの、そのまま意識を取り戻すことなく亡くなってしまった。

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