ケビン・ミトニック

ホワイトハッカー(アメリカ)。元クラッカー。なお、ホワイトハッカーとは、本来の意味でのハッキング(コンピュータやネットワークについて高度な専門的知識と技術力を有し、それを活用することによって様々な課題や問題の解決を図ること)を、何らかの創造的事柄や問題解消など有意義な目的のために行う技術者のことであり、ITネットワークやコンピュータシステムに不正侵入し、情報の盗難や破壊、改竄など(=クラッキング、悪意のあるハッキング)を行うクラッカーとは区別される。

以前は、警察やFBIによる捜査を免れながら、様々なクラッキングを繰り返すクラッカーだった。FBIから最重要指名手配犯とされ、2年半による逃亡生活の末に逮捕される。逮捕された後は、FBIに協力するホワイトハッカーとなった。

刑事裁判においては、「電話で航空宇宙防衛司令部のネットワークにアクセスの上、口笛を吹くことによってモデムと通信して核ミサイル発射命令を出せる」と発言したとの逸話が残っており、「口笛だけで核ミサイルを発射できる伝説のハッカー」として恐れられ、世界的に有名となった。

著書に、「ハッカーズ-その侵入の手口-奴らは常識の斜め上を行く」「欺術-史上最強のハッカーが明かす禁断の技法」がある。

死因は、膵臓癌であった。59歳。晩年は、同病を発症し、闘病生活を送っていたが、回復は叶わず亡くなった。

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