マルッティ・アハティサーリ

政治家(フィンランド)。フィンランド共和国・第10代大統領。所属政党は、フィンランド社会民主党。

1937年にフィンランドのヴィープリ(ビープリとも表記、現・ロシア領ヴィボルグ)に生まれた。ソビエト連邦(当時)にフィンランドが戦争で敗れ、ヴィープリの住民が追放されたことにより、故郷を失ってしまうという幼少期の辛い経験を持つ。これが後年、紛争解決を始めとする和平に携わる動機になっているという。

ナミビア担当国連事務総長特別代表、駐タンザニア大使、フィンランド社会民主党党首などの要職を歴任。1994年から2000年までの6年間(1期)は、フィンランドの大統領を務めた。

大統領の退任後は、インドネシア・アチェ州やコソボにおける紛争などの平和的解決に、国連特使として尽力。この功績が評価され、2008年にはノーベル平和賞を受賞。同年、日本の法政大学から名誉博士の学術称号を受けた。自らが主宰するNGO(非政府組織)や国際機関を通して紛争の解決に取り組んだことから、「和平仲裁人」と称された。

フィンランドの首都、ヘルシンキにて死去。死因などの詳細は明らかになっていない。86歳。死去の事実は、フィンランド大統領府より発表された。

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