利根川裕

(とねがわゆたか)
作家・小説家。著作である「糸魚川心中」「B少年の弁明」といった小説や、テレビ朝日系列で放送されていた深夜のワイドショー番組「トゥナイト」の司会を務めていたことなどで知られている。文筆家で組織される一般社団法人日本ペンクラブの会員。1994年から4年間、新潟経営大学教授も務めていた。テレビプロデューサー(TBS)である利根川展の父。

東京大学を卒業後、高校での教員生活などを経て、読売新聞グループの1つである株式会社中央公論社に入社。婦人・女性誌である「婦人公論」の副編集長などを務めた。退職後に執筆活動を開始し、1968年には「糸魚川心中」で、1969年には「B少年の弁明」で、それぞれ直木賞にノミネートされた。また、1980年から1994年までの長きに渡り、上述のとおり深夜番組「トゥナイト」の司会者を担当していた。

主な著作には、上述の「糸魚川心中」や「B少年の弁明」を始め、「宴」「亀井勝一郎」「北一輝・革命の使者」「館」「幸福の素顔」「開かれた暦」「十一世市川団十郎」「日本人の死にかた」「勝海舟に学ぶ人間鑑定法」「明治を創った人々」「暦のある風景」「歌舞伎英雄伝説」「それぞれの方舟」「歌舞伎ヒーローの誕生」「歌舞伎ヒロインの誕生」「利根川裕のじつは、じつはの話」などがある。

出演したテレビ番組には、上述の代表番組「トゥナイト」のほか、「朝まで生テレビ!」「小野沢裕子のいきいきワイド」「芸能花舞台」などがある。ラジオ番組では、「おはよう利根川裕です」など。

受賞歴に、大衆文学研究賞、日本文芸大賞(特別賞)など。

東京都新宿区にある病院にて死去。死因は、下肢閉塞性動脈硬化症であった。96歳。死去の事実は、1週間後の2月5日に明らかとなった。

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