福地茂雄

(ふくちしげお)
実業家・企業家・経営者。アサヒビール株式会社(旧・朝日麦酒、現・アサヒグループホールディングス)の社長・会長・相談役を歴任したほか、日本放送協会(NHK)の第19代会長を務めたことでも知られている。そのほか、一般財団法人市川森一脚本賞財団理事長、一般財団法人防災検定協会顧問、財団法人新国立劇場運営財団理事長、日本相撲協会横綱審議委員会委員、中央防災会議委員、東京福岡県人会会長などの要職も歴任。旭日重光章受章者。

長崎県長崎市の国立大学である長崎大学を卒業後、1957年にアサヒビール(当時の社名は「朝日麦酒」)に入社。営業畑にて長らく勤務しながら、大阪支店長、本社営業部長、専務取締役、副社長などを経て、1999年に社長就任。2001年にはそれまで販売を避けていた発泡酒の市場に参入、ビールマーケット全体で業界トップとなった。2002年に社長を退任して会長に就任。2006年に相談役。

また、2008年には日本放送協会(NHK)の会長(第19代)に就任。外部からの人材としては19年ぶりのことだった。コンプライアンスを重視した現場主義の組織運営に努め、当時インサイダー疑惑などで厳しい批判を受けていたNHKの信頼回復に尽力した。日本相撲協会横綱審議委員会委員の在任中には、現役の大相撲力士や年寄などによる野球賭博問題が発覚し、大相撲名古屋場所におけるテレビ中継・ラジオ中継の中止をNHKとして決定したこともあった。

東京都内にある病院にて死去。死因は、脳出血であった。89歳。

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