加藤幸子

(かとうゆきこ)
作家・小説家。芥川賞作家として知られている。東京帝国大学教授などを歴任した鉱床学者・地球科学者である加藤武夫の孫。「なよたけ」などの代表作で知られる劇作家の加藤道夫の姪。公益財団法人日本野鳥の会・会員。

北海道札幌市に生まれ、戦時中の中国・北京への移住などを経て、東京都世田谷区で育つ。北海道大学を卒業後、公益財団法人日本自然保護協会へ勤務。自然観察会代表を務める傍らで執筆活動を進め、1982年に発表した「野餓鬼のいた村」で新潮新人賞を受賞。本格的に作家としての道を歩み始める。1983年には、「夢の壁」で芥川賞を受賞し、一躍スターダムにのし上がった。そのほかの受賞歴に、芸術選奨文部大臣賞(1991年、「尾崎翠の感覚世界」にて)、毎日芸術賞(2002年、「長江」にて)などがある。

主な著書(編著・共著を含む)に、各賞を受賞した上述の「野餓鬼のいた村」や「夢の壁」、「尾崎翠の感覚世界」「長江」を始め、「翡翠色のメッセージ」「野鳥の公園奮闘記」「北京海棠の街」「鳥よはばたけ」「2020年トキオの森」「わたしの動物家族」「時の筏」「翼をもった女」「私の自然ウォッチング」「ジーンとともに」「夢の子供たち」「鳥のことば人のことば」「鳥よ、人よ、甦れ」「池辺の棲家」「自然連祷 – 加藤幸子短篇集」「家のロマンス」「くさはら」「十三匹の犬」「鳥たちのふしぎ・不思議」「キビとゴマ」「加藤幸子自選作品集」などがある。

死因は、心不全であった。87歳。

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