タレント・ファッション評論家・ジャーナリスト・コメンテーター・シャンソン歌手。本名「杉浦克昭」(すぎうらかつあき)。タレント・映画評論家であるおすぎの兄(一卵性双生児)。兄弟でオカマ(オネェ系タレント)コンビ「おすぎとピーコ」としてテレビなどに多数出演し、お茶の間の人気を博した。
1945年、神奈川県横浜市生まれ。横浜市立桜丘高等学校を卒業後、1964年、アパレルメーカーであるサンヨーレインコート(株式会社三陽商会)に入社。ここで仕事中のおしゃべりが多いことから「ピーピーうるさいぞ」と注意されたことが、のちに芸名を「ピーコ」とするきっかけとなった。同社へは数年間勤務したのちに退職。その後、東京都渋谷区にある文化服装学院での学びを経て、衣装デザイナーとなる。1975年、一卵性双生児(双子)の弟であるおすぎとともに芸能界デビュー。以後「笑っていいとも!」を始め、テレビやラジオなどに多数出演するようになり、街角の一般女性を対象に辛口の批評を展開するなど、現在にもつながるファッションチェックのパイオニアとして多くの支持を得る。そのほか、数々の情報番組などで時事ニュースに対するコメンテーターとしても存在感を示した。また、シャンソン歌手として「逢いびき」などの楽曲も発表している。私生活では、1989年に悪性黒色腫を患っていることが発覚し左眼を摘出、義眼を挿入。以後メディアに登場する際は、黄色レンズの眼鏡を愛用するようになった。
出演した主なテレビ番組は、上述した「笑っていいとも!」のほか、「おはよう!ナイスデイ」「3時にあいましょう」「TIME3」「たかじんONEMAN」「っちゅ〜ねん!」「ジャスト」「痛快!エブリデイ」「おすぎとピーコの金持ちA様×貧乏B様」「ランキンの楽園」「情報プレゼンターとくダネ!」「ワイドショー女子会」「鶴瓶・ピーコのいつものあそこで!?」「汐留おすピ座」「5時に夢中!」「ただいま!テレビ」「スイッチ!」など、多数。
ラジオ番組では、「永六輔その新世界」「久米宏の土曜ワイドラジオTOKYO」「野村邦丸のごきげん!二重丸◎」「上泉雄一の発信!UWAらじお」「おすぎとピーコのシスター☆シスター」など。
著書(共著を含む)に、「片目を失って見えてきたもの」「ピーコの乙女チョップ!トレンディ・ブスにならないために」「センスを磨く心をみがく」「バカな女は20分で飽きる」「ピーコ伝」「なに考えてるの?ばかネ – ピーコとみち子のマニュアル化時代の性のトレンド学」「ピーことば」「そろそろホントの恋をしなさいよ」「ファッションファッショ」「ピーコとサワコ」「お笑い自民党改憲案」「愛子とピーコのあの世とこの世」「おすぎとピーコのこの映画を見なきゃダメ!!」など。
ピーコ 死因
神奈川県内にある病院にて死去。死因は、敗血症による多臓器不全であった。79歳。死去の事実は、近親者によって葬儀などが済まされたあと、亡くなって1ヵ月半以上が経過してから明らかとなり、各種メディアにて一斉に報じられることとなった。2021年頃より認知症の症状が認められたため、専用施設にて療養生活を送っていたという。なお、弟であるおすぎも同時期に認知症を発症し、同じく施設での生活を続けているとのこと。