アガサ・クリスティ

作家・推理小説家(イギリス)。考古学者であるマックス・マローワンの妻。ディテクションクラブ(イギリス推理作家クラブ)第4代会長。大英勲章第2位(DBE)受章者。なお、「メアリ・ウェストマコット」名義での活動もあるほか、日本では「アガサ・クリスティー」と表記されることも多い。

「ミステリーの女王」と呼ばれ、数々のベストセラー小説で世界的に有名。特に、架空の老嬢であるミス・マープルや、名探偵エルキュール・ポアロが登場するストーリーで知られている。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の書籍翻訳データベース「インデックス・トランスラチオヌム」によれば、世界で最も翻訳された作家であるという。

代表的な著作には、デビュー作となる「スタイルズ荘の怪事件」(1920年)を始め、世界的に人気を博す長編推理小説「オリエント急行の殺人」(「オリエント急行殺人事件」などの邦題もあり)や、「そして誰もいなくなった」「ナイルに死す」(「ナイル殺人事件」などの邦題もあり)などがある。そのほか、「ゴルフ場殺人事件」「秘密機関」「アクロイド殺し」「チムニーズ館の秘密」「ビッグ4」「七つの時計」「シタフォードの秘密」「牧師館の殺人」「エッジウェア卿の死」「邪悪の家」「雲をつかむ死」「ABC殺人事件」「もの言えぬ証人」「ひらいたトランプ」「メソポタミヤの殺人」「ポアロのクリスマス」「殺人は容易だ」「白昼の悪魔」「杉の柩」「NかMか」「動く指」「書斎の死体」「死が最後にやってくる」「ねじれた家」「満潮に乗って」「バグダッドの秘密」「マギンティ夫人は死んだ」「ヒッコリー・ロードの殺人」「ポケットにライ麦を」「パディントン発4時50分」「鏡は横にひび割れて」「蒼ざめた馬」「終りなき夜に生れつく」「第三の女」「復讐の女神」「フランクフルトへの乗客」「ハロウィーン・パーティ」「象は忘れない」「カーテン」「スリーピング・マーダー」など。長編では、通算66の作品を残している。

短編集には、「火曜クラブ」「謎のクィン氏」「おしどり探偵」「ポアロ登場」「リスタデール卿の謎」「パーカー・パイン登場」「黄色いアイリス」「ヘラクレスの冒険」「教会で死んだ男」「クリスマス・プディングの冒険」「マン島の黄金」などがある。そのほか、戯曲などの作品も多数。

イギリスのウォリングフォードにある自宅にて死去。死因について、正確な病名などの発表はないが、高齢であった上に風邪をこじらせたことで亡くなったという。85歳。

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