鈴木重吉

(すずきしげよし)
映画監督・脚本家。 昭和初期に製作され、社会不安を背景に階級意識を押し出した一連の日本映画を「傾向映画」(プロレタリア映画)と呼ぶが、その代表作である1930年の映画「何が彼女をさうさせたか」にて監督・脚本を手掛けたことで特に有名。同作品は、高津慶子や藤間林太郎の出演によりヒットし、タイトルは当時の流行語にもなった。

そのほかの作品には、尾崎紅葉の同名小説が原作になっている映画「金色夜叉」の1932年版(同作品は、1910年代より幾度となく映画化されており、そのうちの1つ)を始め、「土に輝く」「人間愛」「霧の中の灯」「曲馬団の姉妹」「裸女」「冬休み」「おとし穽」「田中宰相の少年時代」「雲雀」「恋のジャズ」「何が彼女を殺したか」「熊の出る開墾地」「見染められた青年」「銀嶺富士に甦る」「貞操問答」「雁来紅」「潮」「洋上の感激」「小国民」「現代日本」「新月抄」「東京ルムバ」「富貴春夢」「東洋平和の道」「お嬢さん先生」「母千草」「東京暴力団」「豹の眼」「ブルーバ」「青竜の洞窟」などがある。

神奈川県鎌倉市にある自宅にて死去。死因などの詳細は不明。76歳。

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