キース・ムーン

ミュージシャン・ドラマー・俳優(イギリス)。「ビートルズ」や「ローリング・ストーンズ」と並ぶイギリス3大ロックバンドの1つ「ザ・フー」のメンバー(ドラムス担当)だったことで知られている。

世界的な楽器メーカーであるギブソン社が2013年に発表した「史上最高のロック・ドラマー」では第3位にランクインしたほか、音楽を始めとする大衆文化を扱うアメリカ合衆国の人気雑誌「ローリング・ストーン」誌が2016年に発表した「歴史上最も偉大な100人のドラマー」では「レッド・ツェッペリン」のドラマーとして知られるジョン・ボーナムに続いて第2位にランクインした。

ソロとして発表したシングル曲には、「Don’t Worry Baby/Teenage Idol」「Crazy Like A Fox/In My Life」などがある。ソロ・アルバムでは唯一、「ツー・サイズ・オブ・ザ・ムーン」(Two Sides Of The Moon)を1975年に残している。そのほか、ジェフ・ベックの作品「Hi Ho Silver Lining/Beck’s Bolero」や、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの作品「Sometime In New York City」など、数々の著名ミュージシャンの作品にドラマーとして参加している。

また、俳優として出演した作品には、フランク・ロッダムが監督を務めた1979年のイギリス映画「さらば青春の光」のほか、「200モーテルズ」「マイウェイ・マイラブ」「スターダスト」「キッズ・アー・オールライト」「トミー」「ドラキュラの息子」などがある。

死因は、オーバードーズ(薬物の過剰摂取)であった。32歳。アルコール依存症の離脱症状を抑止するという「ヘミネブリン」(クロメチアゾール)を32錠飲んで昼寝につき、ほどなくしてうつ伏せのまま動かなくなり、息を引き取っていたという。晩年は、アルコールの禁断症状を始め健康状態に大きな問題を抱えており、ミスを連発するなどドラムスのパフォーマンスも低下していた。

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