キム・ハンター

女優(アメリカ)。女優を志し、アメリカ・ニューヨークにある俳優養成所「アクターズ・スタジオ」にて演技を学んだ末、1943年にエドワード・ドミトリクが監督を務めた白黒映画「夫は還らず」のドリス役でデビューした。

その後は実力を徐々に発揮しながら数々の舞台や映画に出演するようになり、テネシー・ウィリアムズの戯曲を原作とした舞台「欲望という名の電車」におけるステラ役ではピューリッツァー賞を獲得した。1951年、同舞台がエリア・カザン監督によって映画化された際には、やはりステラ役として出演し、アカデミー賞(助演女優賞)及びゴールデングローブ賞(助演女優賞)を受賞した。

しかしながら、1950年代の後半からは、アメリカ合衆国政府及び西側友好諸国による「赤狩り」(共産党員やその支持者を追放すること)に遭い、映画出演がままならない状態となった。1962年にようやく名誉回復を果たし、SF映画の名作として世界的にヒットした「猿の惑星」にジーラ役として出演。さらには続編となる「続・猿の惑星」「新・猿の惑星」にも出演しており、同シリーズでの活躍によって、現在でもSF映画ファンの間では高い人気を博す女優として君臨している。

主な出演映画には、上述した「夫は還らず」「欲望という名の電車」「猿の惑星(シリーズ)」を始め、「カンタベリー物語」「天国への階段」「ニューヨークの異邦人」「リリス」「デッドライン U.S.A」「マニックス特捜網」「泳ぐひと」「暗黒の8月」「のぞき魔!バッド・ロナルド」「ハンコック家の人々」「ゴールデン・ゲート殺人事件」「キンドレッド」「マスターズ・オブ・ホラー」「KKK:炎の十字架」「想い出のブルー・ムーン」「しあわせ色のルビー」などがある。

また、出演した主なテレビドラマには、「刑事コロンボ」「ホワイト・ハウス」などがある。

死因詳細不明。79歳。

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