ミュージシャン・作曲家・キーボーディスト(イギリス)。プログレッシブ・ロックの大御所「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」(ELP)のキーボーディストとして有名。本名はキース・ノエル・エマーソン(Keith Noel Emerson)。
ロックにジャズやクラシックの要素を組み込んだほか、シンセサイザーを取り入れたパイオニアとして音楽界に多大なる功績を残した。
1944年、イングランド北部のヨークシャー州にあるトッドモーデン生まれ。幼少時代よりピアノを始め、15歳のときに地元にて開催された「ワージング・ミュージック・フェスティバル」で2位に入賞(バッハ部門)。早くもその才能を開花させる。
以後、スウィング・オーケストラでピアニストとして活動したほか、自身もバンドを組んでジャズクラブなどで演奏した。
1970年には、カール・パーマー(アトミック・ルースター)やグレッグ・レイク(元キング・クリムゾン)とともにプログレッシブ・ロック・バンド「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」(ELP)を結成。キーボードを担当し、「スーパーグループ」と呼ばれるほどの人気を博した。同バンドの代表的なアルバムには、「タルカス」「恐怖の頭脳改革」「トリロジー」「展覧会の絵」「作品第2番」「ラヴ・ビーチ」「ブラック・ムーン」「ハイ・ヴォルテージ」「イン・ザ・ホット・シート」などがある。
ソロとしての発表アルバムには、「ザ・クリスマス・アルバム」「ホンキー」「ハマー・イット・アウト」「エマーソン・プレイズ・エマーソン」「スリー・フェイツ・プロジェクト」「オフ・ザ・シェルフ」など。多くの映画においてサウンドトラック・アルバム(サントラ)も手掛けており、その作品には、「インフェルノ」「幻魔大戦」「ナイトホークス」「マーダーロック」「ゴジラ FINAL WARS」「デモンズ3」などがある。
アメリカ合衆国西部太平洋岸にあるカリフォルニア州サンタモニカの自宅にて死去しているところを同居人が発見。死因については当初不明だったが、のちに頭部を自ら銃で撃ち抜いたことによる自殺と断定された。71歳。