肝付兼太

(きもつきかねた)
声優・俳優・演出家。かつて存在した劇団である21世紀FOXの初代主宰でもある。

声優として、藤子不二雄原作のテレビアニメには縁が深く、「オバケのQ太郎」でレギュラーを獲得した他、「ジャングル黒べえ」では、主役である黒べえの声を担当した。さらに、「ドラえもん」において、重要なバイプレイヤーであるスネ夫(骨川スネ夫)の声を長年に渡って担当したことは特に知られている。これにより、日本映画批評家大賞で他のレギュラー声優(ドラえもん役の大山のぶ代など)と共に、田山力哉賞を受賞した。俳優としては、1956年の映画「こぶしの花の咲くころ」でデビューを果たした。

受賞歴に、上述の日本映画批評家大賞 田山力哉賞の他、アニメーション神戸 特別賞・東京国際アニメフェア 功労賞・声優アワード 功労賞など。

声優として出演したテレビアニメに、上述の藤子不二雄作品の他、「エイトマン」「黄金バット」「リボンの騎士」「アタックNo.1」「荒野の少年イサム」「けろっこデメタン」「侍ジャイアンツ」「勇者ライディーン」「みつばちマーヤの冒険」「元祖天才バカボン」「ろぼっ子ビートン」「タイムボカン」「一発貫太くん」「うる星やつら」「ヤッターマン」「魔法のプリンセス ミンキーモモ」「イタダキマン」「NG騎士ラムネ&40」「みゆき」「突撃!パッパラ隊」「ワイルド7 another ー 謀略運河 ー」「金色のガッシュベル!!」「結城友奈は勇者である」など多数。その他、劇場アニメでも数え切れないほど声の出演を果たしている。

また、海外ドラマや海外映画、海外アニメにおける吹き替えでも数多く活躍した。

俳優としては、上述の「こぶしの花の咲くころ」の他、「汚辱の女」「竜馬がゆく」「特別機動捜査隊」「本家のヨメ」などの映画やテレビドラマに出演した。

さらに、数々の舞台やテレビCMなど、その幅広い活躍は枚挙に暇がない。

死因は、肺炎であった。80歳。晩年は肺癌と告知され、闘病生活を送っていた他、肺炎とも診断され入院したりするなど、健康状態に悩まされていた。

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