(きょうごくじゅんいち)
政治学者。東京大学名誉教授。元千葉大学教授・東京女子大学学長。日本学士院法に基づき設置された国立アカデミーかつ文部科学省の特別機関である「日本学士院」会員。文化功労者。紫綬褒章・勲二等瑞宝章受章者。テレビなどのメディアにもたびたび登場し、トレードマークである丸い眼鏡でお茶の間の人気を博した。
1924年、大日本帝国時代の京都府京都市に生まれ、1947年に東京大学を卒業。その後、同大学大学院特別研究生や同大学法学部講師などを経て、1954年に同大学の助教授に就任。1965年には教授に昇進し、以後、東京女子大学の学長や千葉大学教授などを務めた。そのほか、年金審議会会長、国際交流基金日本語国際センター所長、財団法人野村国際文化財団理事などの要職も歴任。
主な著書(編著・共著を含む)に、「現代民主政と政治学」「植村正久 – その人と思想」「政治意識の分析」「和風と洋式」「日本人と政治」「世のため、ひとのため」「学校と世間 – 進学文明を超えるもの」「日本人の秩序像」「南原繁先生古稀記念政治思想における西欧と日本」など、多数。
門下生には、茅野修や川人貞史、新井啓右らがいる。
死因は、老衰であった。92歳。