金田一春彦

(きんだいちはるひこ)
言語学者・国語学者。文学博士である金田一京助の息子。同じく文学博士で慶應義塾大学名誉教授である金田一真澄、及び言語学者で杏林大学外国語学部教授である金田一秀穂の父。演出家である金田一央紀の祖父。紫綬褒章・瑞宝重光章・勲三等旭日中綬章受章者。東京都名誉都民。文化功労者。

国立国語研究所研究員、ラジオ東京アナウンサー養成所講師、国語学会幹事・代表理事、国際基督教大学講師、言語学研究会評議員、東洋音楽学会理事、東京外国語大学教授、東京藝術大学講師、ハワイ大学客員教授、京都産業大学教授、上智大学教授、東郷学園講師、武蔵野女子大学客員教授、玉川大学客員教授など、数々の要職を歴任。

日本語を始めとする言語の権威として各種メディアなどで活躍しているイメージが強いが、邦楽への関心も強く、邦楽研究家としての顔も持っている。大学教授時代には「邦楽古曲の旋律による国語アクセント史の研究」といった論文も残している他、死後には、日本レコード大賞特別功労賞を受賞するなどの功績がある。

その他の受賞歴に、上述した日本レコード大賞特別功労賞の他、文化庁芸術祭レコード部門芸術祭賞、日本放送協会放送文化賞、芸術選奨文部大臣賞(評論部門)、日本児童文学学会賞、毎日出版文化賞、密教学芸賞など、多数。

著書(共著・編著を含む)に、「ことばの四季」「話しコトバの技術」「日本古典語典」「日本語の生理と心理」「ことばの博物誌」「ことばの歳時記」「日本語音韻の研究」「日本人の言語表現」「日本語への希望」「話し言葉の技術」「父京助を語る」「童謡・唱歌の世界」「日本語の特質」「日本語セミナー」「ケヤキ横丁の住人」「十五夜お月さん」「日本語は京の秋空」「我が青春の記」「白いボート」「平曲考」「ホンモノの日本語を話していますか?」「いい日本語を忘れていませんか」「日本語を反省してみませんか」「金田一先生が語る日本語のこころ」「心にしまっておきたい日本語」「ことばの研究室」「変わる日本語:現代語は乱れてきたか」「声明で語られた釈迦の物語」「日本の唱歌」などがある。

辞書の著作・監修も数多く、「学研現代新国語辞典」「小学国語辞典」「クラウン学習国語百科辞典」「明解国語辞典」「新明解古語辞典」「学研国語大辞典」「用例学習国語辞典」「小学生まんが語源辞典」「日本語大辞典」などがある。

テレビなどのメディアでもたびたび活躍し、「笑っていいとも!」「愛川欽也の不思議ミステリーツアー」「題名のない音楽会」「スポットライト」「日本語再発見」「クイズ面白ゼミナール」といった番組に出演した。

病院にて死去。死因は、クモ膜下出血であった。91歳。

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