市川房枝

(いちかわふさえ)
政治家・婦人運動家・元参議院議員。愛知県尾西市名誉市民(のちに一宮市と合併したため、現在は一宮市の名誉市民となっている)。

「婦人参政権獲得期成同盟会」(のちに「婦選獲得同盟」に改称)や「新日本婦人同盟」(のちに「日本婦人有権者同盟」に改称)を結成し、婦人参政権運動を始めとする政治・国会と女性を結び付ける活動に尽力したことで知られている。

1953年には、東京都選挙区より参議院議員通常選挙に無所属で出馬、見事に初当選を果たす。以後、無所属議員の集まりである「第二院クラブ」に所属しながら、主に婦人の地位向上のための活動を続けた。参議院議員は、落選や返り咲きを繰り返しながら通算で5期務め、1980年の参議院議員通常選挙では87歳という高齢にもかかわらず全国区でトップ当選を果たすなど存在感を示し続けた。しかしながら翌年、参議院議員に在職したまま亡くなってしまう。

著書(共著を含む)に、「婦人界の動向」「戦時婦人読本」「婦選運動回顧」「新しき政治と婦人の課題」「市川房枝自伝」「私の政治小論」「私の婦人運動」「婦人参政十周年記念行事実行委員会記録」「だいこんの花」「政治」「私の言いたいこと」「人権」「野中の一本杉」「ストップ・ザ・汚職議員!」「私の國会報告」「市川房枝の国会全発言集」「私の履歴書ほか」「市川房枝集」「婦人参政権運動小史」「占領と再生」「市川房枝と婦人参政権のあゆみ」などがある。

死因は、心筋梗塞であった。87歳。

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