藤田まさと

(ふじたまさと)
作詞家。静岡県榛原郡(静岡県中部に位置する現在の牧之原市)生まれ。紫綬褒章・勲三等瑞宝章受章者。

1928年、東京都千代田区に本部を構える明治大学を中退し、日本ポリドール蓄音機株式会社(現在のポリドール・レコード)に入社。制作課長や文芸部制作部長、専属芸術室長などを務める傍らで作詩活動に従事し、1935年には「明治一代女」や「旅笠道中」といったヒット曲の作詞を手掛けたことで、一躍スターダムにのし上がった。そのほか、「岸壁の母」「浪花節だよ人生は」などのヒット作でも有名。1979年には、自ら歌手としてデビューも果たした。日本音楽著作家連合会会長(のちに名誉会長)などの要職も歴任した。

作詞を手掛けた主な楽曲に、上述した「明治一代女」や「旅笠道中」、「岸壁の母」「浪花節だよ人生は」のほか、「街の流れ鳥」「丹下左膳の唄」「博多小女郎波枕」「国定忠治の歌」「麦と兵隊」「爆弾位は手で受けよ」「軍国舞扇」「一本刀土俵入り」「歳月」「ご存知右門ここに居る」「傷だらけの人生」「恋ひとすじ」「次郎長笠」「ある女の詩」「男」「今日も笑顔でこんにちは」「灯りが欲しい」「しあわせ音頭」「ひとりしずか」などがある。そのほか、牧之原市立勝間田小学校といった学校の校歌なども手掛けている。

主な受賞歴に、日本レコード大賞(特別賞)、日本作詞大賞などがある。

東京都にある病院にて死去。死因は、心不全であった。74歳。

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