鶴田浩二

(つるたこうじ)
俳優・歌手。昭和時代における日本映画界を支えたトップスターの1人。また、歌手としても多くのヒット曲を生み出し、独特の歌唱法で人気を博した。元女優である中尾照子の夫。女優である鶴田さやか(別芸名:「小野さやか」「里見奈保」)の父。尾上右近(2代目)の祖父。

兵庫県西宮市に生まれ、当時の松竹を代表する時代劇スターであった高田浩吉の劇団に14歳で入団し、俳優としての第一歩を踏み出した。第二次世界大戦後は「バタヤン」こと田端義夫に師事し、歌唱のアドバイスを受けて歌手としても歩み始めた。右手の小指を立てながら歌うスタイルもこの頃から始まっている。

出演した主なテレビドラマには、「サンドイッチマン物語」「栄光の旗」「鳥よ・・・」「沓掛時次郎」「非情のライセンス」「山河燃ゆ」「悪党狩り」「警視庁殺人課」「女弁護士・朝吹里矢子(シリーズ)」「勇者は語らず いま、日米自動車戦争は」「父にかかる電話」「義母と小姑」「シャツの店(遺作)」などがある。

出演した主な映画には、「破戒」「恋愛三羽烏」「薔薇はなぜ紅い」「危険な年齢」「大学の虎」「薔薇合戦」「エデンの海」「天使も夢を見る」「東京のお嬢さん」「飛び出した若旦那」「唄くらべ青春三銃士」「あの丘越えて」「本日休診」「坊ちゃん重役」「ハワイの夜」「お茶漬の味」「雲ながるる果てに」「ひばりの歌う玉手箱」「美空ひばりの春は唄から」「蛮から社員」「愛染かつら」「日の果て」「宮本武蔵」「帰って来た若旦那」「あばれ行燈」「与太者と若旦那」「眠狂四郎」「殉愛」「柳生武芸帳」「春高樓の花の宴」「暗黒街(シリーズ)」「森の石松(シリーズ)」「日本誕生」「夜を探がせ」「森の石松鬼より恐い」「鳴門秘帖(シリーズ)」「白馬城の花嫁」「花と嵐とギャング」「モーガン警部と謎の男」「黄色い風土」「ギャング対ギャング」「考える葉」「誇り高き挑戦」「人生劇場・飛車角(シリーズ)」「ギャング対Gメン」「三百六十五夜」「八月十五日の動乱」「昭和侠客伝」「博徒(シリーズ)」「竜虎一代」「日本侠客伝(シリーズ)」「いれずみ判官」「無頼漢仁義」「兄弟仁義(シリーズ)」「お尋ね者七人」「日本暗黒街」「博奕打ち(シリーズ)」「あゝ同期の桜」「解散式」「極道」「あゝ予科練」「戦後最大の賭場」「日本暗殺秘録」「暴力団再武装」「傷だらけの人生」「日蔭者」「着流し百人」「総長の首」「聖職の碑」「人間の証明」「ゴルゴ13/九竜の首」「日本の仁義」「連合艦隊」「修羅の群れ」「最後の博徒」など、枚挙に暇がない。

歌手として発表したシングル曲には、「男の夜曲」「頬寄せて」「さすらいの舟唄」「ハワイの夜」「彌太郎旅唄」「街のサンドイッチマン」「赤と黒のブルース」「幸福の星」「無情のブルース」「同期の桜」「傷だらけの人生」「戦友よ安らかに」「男」「あゝ戦友」「日陰者」「散る桜残る桜も散る桜」「望郷歌」などがある。

アルバムには、「ブルースを唄う」「男の詩」「男/傷だらけの人生 – 鶴田浩二男の世界」「あゝ軍歌」など。

受賞歴に、日本レコード大賞(大衆賞)、日本有線大賞などがある。

東京都新宿区にある病院にて死去。死因は、肺癌であった。62歳。晩年は、病と闘いながら懸命に仕事をこなしていた。

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