ジョン・ヒューストン

映画監督・俳優・脚本家(アメリカ)。俳優・歌手であるウォルター・ヒューストンの息子。俳優であるダニー・ヒューストン、および女優であるアンジェリカ・ヒューストンの父。俳優であるジャック・ヒューストンの祖父。

アメリカ合衆国中西部ミシシッピ川沿いにあるミズーリ州に生まれ、父親を筆頭に俳優一家であったため3歳にして早くも舞台などで活躍を始める。1948年に監督したドラマ映画である「黄金」など、父親であるウォルター・ヒューストンを起用し、親子でそれぞれアカデミー賞を受賞するといった快挙も成し遂げている(自身は、監督賞および脚色賞、父親は助演男優賞)。

そのほかの受賞歴には、ゴールデングローブ賞(監督賞、作品賞、助演男優賞)、ヴェネツィア国際映画祭(銀獅子賞、特別獅子賞)、全米映画批評家協会賞(監督賞)、東京国際映画祭(特別功労賞)、ニューヨーク映画批評家協会賞(監督賞)、ロサンゼルス映画批評家協会賞(生涯功労賞)、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(脚本賞、監督賞、生涯功労賞)、英国アカデミー賞(フェローシップ賞)、AFI賞(生涯功労賞)、全米監督協会賞(D・W・グリフィス賞)、カンザスシティ映画批評家協会賞(助演男優賞)、ナストロ・ダルジェント賞(外国映画賞)、リンカーン・センター映画協会(Chaplin Award Gala)、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(外国映画賞)、インディペンデント・スピリット賞(監督賞)、フォトグラマス・デ・プラータ(外国語映画賞)、ボディル賞(アメリカ映画賞)など、枚挙に暇がない。

監督や脚本を手掛けた代表的な作品に、上述した「黄金」のほか、「マルタの鷹」「パナマの死角」「サン・ピエトロの戦い」「キー・ラーゴ」「アスファルト・ジャングル」「アフリカの女王」「悪魔をやっつけろ」「赤い風車」「白鯨」「自由の大地」「自由の大地」「イグアナの夜」「許されざる者」「フロイド/隠された欲望」「007/カジノ・ロワイヤル」「ロイ・ビーン」「アニー」「勝利への脱出」「王になろうとした男」「女と男の名誉」「火山のもとで」「ザ・デッド」「ハイ・シェラ」「ヨーク軍曹」「オーソン・ウェルズINストレンジャー」などがある。また、このうち「黄金」を始め、「007/カジノ・ロワイヤル」や「ロイ・ビーン」など、いくつかの作品では自ら出演も果たしている。

俳優として出演した映画には、「キャンディ」「マイラ」「最後の猿の惑星」「テンタクルズ」「風とライオン」「最後の猿の惑星」「モモ」「ザ・ビジター」などがある。

著書に、「王になろうとした男」など。

死因は、肺気腫であった。81歳。晩年は、長年に渡る膨大な喫煙量(極端なヘビースモーカー)がたたり、酸素吸入器を装備しながら仕事に臨んでいた。

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