リー・ヴァン・クリーフ

俳優(アメリカ)。フレッド・ジンネマンが監督を務めた1952年のアメリカ映画「真昼の決闘」や、ジョン・フォードが監督を務めた1962年のアメリカ映画「リバティ・バランスを射った男」など、主に西部劇やアクション作品における活躍で有名。なお、日本での表記・発音は「リー・バン・クリーフ」とも。

アメリカ合衆国東部大西洋沿岸にあるニュージャージー州・サマービルに生まれ、第二次世界大戦における海軍従事のあと、1950年ごろより俳優としての道を歩み始めた。ブロードウェイでの舞台出演などを経て、上述した映画「真昼の決闘」で悪役を演じたことで注目を集め始める。また、「アリバイなき男」(1952年)、「暴力団」(1955年)など、当時ハリウッドで盛んに製作されていた犯罪映画であるノワール・フィルムにも初期のころは多く出演しており、バイプレイヤーとして着々とキャリアを積んでいった。

1959年には飲酒運転により交通事故を起こした上、さらにその後、家屋建築現場で誤って右手中指を切断してしまうなどの不運に見舞われるが、1965年、セルジオ・レオーネが監督を務めたイタリアの西部劇「夕陽のガンマン」でクリント・イーストウッドと並んで主役級の役柄を演じたことがきっかけとなり、一気にマカロニ・ウェスタンのスターに登り詰めた。

出演した主な作品には、上述した「真昼の決闘」「リバティ・バランスを射った男」「アリバイなき男」「暴力団」「夕陽のガンマン」のほか、「コルシカの嵐」「原子怪獣現わる」「目撃者は語らず」「縄張りを荒らすな」「早撃ち無宿」「コロラドの決闘」「イエロー・トマホーク」「十人のならず者」「硝煙のユタ荒原」「征服者」「デンヴァーの狼」「底抜け西部へ行く」「金星人地球を征服」「OK牧場の決斗」「胸に輝く星」「無頼の群」「若き獅子たち」「西部開拓史」「復讐のガンマン」「続・夕陽のガンマン」「 新・夕陽のガンマン」「怒りの荒野」「地獄の戦場コマンドス」「エル・コンドル」「西部決闘史」「鷲と鷹」「地獄のアパッチ」「無頼プロフェッショナル」「怒りのガンマン」「ワイルドトレイル」「真・西部ドラゴン伝」「ハイパー・ウェポン」「ニューヨーク1997」「狼どもの戦場」「 ロマンシング・トレジャー」「地獄の武装都市」「キャノンボール3/新しき挑戦者たち」などがある。

自宅にて死去。死因は、心筋梗塞であった。64歳。

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