笠智衆

(りゅうちしゅう)
俳優。数々の映画やテレビドラマに出演。独特の存在感がある名バイプレイヤーとして、80歳を過ぎても第一線で活躍し、最期まで現役を貫いた。紫綬褒章・勲四等旭日小綬章受章者。熊本県近代文化功労者。天水町名誉町民。

受賞歴に、毎日映画コンクール(男優演技賞・男優助演賞・特別賞)・日本アカデミー賞(会長特別賞)・エランドール賞特別賞・ブルーリボン賞(助演男優賞)・放送文化賞・川喜多賞・菊池寛賞・山路ふみ子映画賞(映画功労賞)・東京都文化賞などがある。

主な出演映画には、「学生ロマンス 若き日」「若人の夢」「殉愛」「嵐」「その夜の妻」「青春の夢いまいづこ」「東京暮色」「東京の女」「出来ごころ」「浮草物語」「花くれないに」「善太と三平物語」「一人息子」「大学よいとこ」「人妻椿」「白い炎」「佳人」「荒城の月」「金色夜叉」「惜春鳥」「花形選手」「私は貝になりたい」「姿なき侵入者」「生活の勇者」「わかれ」「橋」「火の壁」「春の夢」「人の気も知らないで」「女こそ家を守れ」「兄とその妹」「白い肌と黄色い隊長」「好人好日」「日本の妻」「新人生劇場」「あの波の果てまで」「美しき隣人」「くろがねの力」「冬木博士の家族」「お吟さま」「山麓」「咲子さんちょっと」「櫻の國」「東京から来た武士」「父なきあと」「雲切獄門帖」「丹下左膳」「モンローのような女」「夢のハワイで盆踊り」「海軍」「北方に鐘が鳴る」「女嫌い」「愛と死をみつめて」「母の記念日」「暖流」「青春の海」「おゆきさん」「撃滅の歌」「千日前附近」「伊豆の娘たち」「日本のいちばん長い日」「愛の先駆者」「鍵を握る女」「男はつらいよ」「手をつなぐ子等」「銀座新地図」「偉大なるX」「青蛾」「海の野獣」「火山脈」「カルメン故郷に帰る」「我が家は楽し」「慟哭」「君の名は」「あつい壁」「三度笠だよ人生は」「家族」「愛慾の裁き」「姉妹」「もぐら横丁」「故郷」「風立ちぬ」「生きとし生けるもの」「キネマの天地」「それから」「不滅の熱球」「国士無双」「夢の涯てまでも」「ひかりごけ」「早春」「若き潮」「東京画」「マルサの女2」などがある。

また、主な出演テレビドラマには、「火の国に」「冬の桃」「サイゴンから来た妻と娘」「おれは男だ!」「一心太助」「幸福」「冬のホンカン」「夕暮れて」「おこれ!男だ」「北の国から」「ながらえば」「波の盆」「おゆう」「花嫁人形は眠らない」「冬構え」「春までの祭」などがある。

著書に、「あるがままに」「大船日記 ー 小津安二郎先生の思い出」「俳優になろうか」など。

死因詳細不明。88歳。死因は明確に公表されていないものの、晩年は膀胱癌に悩まされるなど、健康状態に不安を抱えていた。

死後7年経った2000年には、キネマ旬報による「20世紀の映画スター・日本編」において5位(男優部門)に選ばれた。また、30年が経過した2023年には、玉名市歴史博物館において企画展「俳優・笠智衆」が開催されるなど、未だに根強い人気を誇り、日本を代表する俳優として君臨している。

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