ディック・フォスベリー

陸上競技選手(走り高跳び)。ディックは愛称で、本名はリチャード・ダグラス・フォスベリー。

1968年のメキシコオリンピックにおいて、従来の跳び方である「ベリーロール」ではなく、現在も主流となっている「背面跳び」を世界で初めて実践し、当時のオリンピック記録となる2m24cmで金メダルを獲得した。

それまでの常識を覆し、走り高跳びの革命とまで称されたこの跳び方は、当時は当人の名前を取って「フォズベリー・フロップ」と呼ばれた。当人も「フォズの魔法使い」などと呼ばれ、陸上界において一目置かれる存在となる。走り高跳びの記録が現在のレベルにまで伸びたのは、この「背面跳び」(フォズベリー・フロップ)の存在、ひいては彼自身の功績に依るところが大きい。

死因は、悪性リンパ腫であった。76歳。かねてより同病を患っていたが、再発してしまったという。

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