リチャード・ラウンドトゥリー

俳優(アメリカ)。「リチャード・ラウンドトリー」「リチャード・ラウンドツリー」などと表記されることも多い。ニューヨーク州ウエストチェスター郡にあるニューロシェル出身。

1970年代前半にブームとなったブラックスプロイテーション(主にアフリカ系アメリカ人を客層とし、観客を惹き付けることに主眼を置いたテーマを扱う映画のジャンル)を代表する俳優の1人。主役を張れる力量を持ちながら、特に1980年代以降はゲスト出演やバイプレイヤーとしての活躍が多い。

南イリノイ大学を中退後、ファッション誌のモデルや舞台俳優として活躍したのち、ブラック・ムービーを代表する作品の1つで、ゴードン・パークスが監督を務めた1971年のアクション映画「黒いジャガー」にて銀幕デビューを飾る。主人公の黒人私立探偵ジョン・シャフトを見事に演じ、以後3作目までのシリーズを通して主演を務め、テレビシリーズ版でも同様に主人公を演じた。なお、「黒いジャガー」は、アイザック・ヘイズの主題歌「黒いジャガーのテーマ」も大ヒットし、1972年のアカデミー賞(歌曲賞)を受賞。

「黒いジャガー(シリーズ)」の他、出演した主な映画には、「猛火と闘う男たち」「大地震」「 Mr.ダイヤモンド」「ヒットマン」「ブラック・バトル」「オフサイド7」「インチョン!」「香港コネクション」「ヤング・ウォリアーズ」「空の大怪獣Q」「シティヒート」「ヘル・キャンプ」「マニアック・コップ」「パッコン学園」「エンジェル3」「マイアミ・コップス」「マッド・キラー」「キッチン・ウォーズ」「悪魔の事件簿」「インディセント・アドヴァンセス」「真・悪魔の棲む家」「T-REX」「セブン」「誘拐逃亡」「ホットシティ」「ジャングル・ジョージ」「デレイニー姉妹の100年」「シャフト(シリーズ)」「スティール」「サベイランス」「バナナ★トリップ」「ブリック」「ハイジャック」「スピード・レーサー」「隣人は闇に潜む」「ハート・オブ・マン」などがある。

また、出演した主なテレビドラマ・テレビシリーズには、上述した「黒いジャガー」のテレビ版を始め、「ルーツ」「美女と野獣」「21ジャンプストリート」「L.A.ロー七人の弁護士」「ビバリーヒルズ高校白書」「ミッシング – サイキック捜査官 -」「ドクタークイン」「エイリアス」「クローザー」「デスパレートな妻たち」「女検察官アナベス・チェイス」「グレイズ・アナトミー」「ヒーローズ」「ナイトライダー・ネクスト」「シカゴ・ファイア」「プライベート・プラクティス」「メンタリスト」「ザ・プレイヤー」「リーサル・ウェポン」「STAR・夢の代償」「ファミリー・ストーリー」などがある。

自宅にて死去。死因は、膵臓癌であった。81歳。

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