小島剛夕

(こじまごうせき)
漫画家。「諏訪栄」名義で活動していたこともある。なお、名前の読み方は「こじまたけつね」とする説もあり。

肖像画家の父を持つ関係で絵に興味を持ち、紙芝居を描く仕事などを経て、1957年にひばり書房から貸本漫画「隠密黒妖伝」でデビューを果たす。一方で、「忍法秘話」(「月刊漫画ガロ」の前身)に連載されていた白土三平による漫画「カムイ伝」「サスケ」などにアシスタントとして関わる。その後、「忍法秘話」にて自身も漫画を描き始める。

一般誌のデビューは、かつて芳文社より出版されていた「コミックmagazine」における「土忍記」だった(1967年)。1972年には、双葉社が発行する青年漫画雑誌「漫画アクション」に「子連れ狼」の連載を開始。これが爆発的な大ヒットを記録し、テレビドラマや映画にもなるなどブームとなったことで、時代劇漫画家としての確固たる地位を確立する。

1987年には「子連れ狼」の英語版「Lone Wolf and Cub」も出版され、北米などで大人気を博す。

その他の作品に、「木枯し紋次郎」「白虎隊」「首斬り朝」「激突」「一休伝」「ケイの凄春」「片目柳生」「宮本武蔵」「掏摸花」「斬殺者」「餓鬼の惑星」「試衛館の鬼」「乾いて候」「蜘蛛巣城」「椿三十郎」「角さんの話」「小島剛夕忠臣蔵」などがある。

死因詳細不明。71歳。死後の2001年、アメリカの権威ある漫画賞である「アイズナー賞」(最優秀国際作品)を贈られた他、2004年には同じくアイズナー賞にて、漫画家の殿堂入りも果たしている。

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