秋元松代

(あきもとまつよ)
劇作家。俳人である秋元不死男の妹。長兄・四兄は病死(不二男は次兄)、妹は長崎で原子爆弾を受けて被爆死するなど、戦時・戦後の混乱期を生き抜いた女性劇作家の1人。紫綬褒章受章者。演劇功労者。

30代に入ってから戯曲を書き始め、1949年に俳優座で上演された「礼服」が注目を集めた。以後は、テレビのドキュメンタリーやラジオのドラマといった仕事を中核に据える。

主な受賞歴に、芸術祭賞(奨励賞)、毎日芸術賞、読売文学賞(戯曲賞)、田村俊子賞、菊田一夫演劇賞、紀伊国屋演劇賞などがある。

代表的な作品には、「常陸坊海尊」「村岡伊平治伝」「七人みさき」「海より深き」「かさぶた式部考」「近松心中物語」「南北恋物語」「元禄港歌」などがある。

著書に、「秋元松代戯曲集」「秋元松代全集」「蝶の夢」「かさぶた式部考・常陸坊海尊」「菅江真澄 常民の発見」「戯曲と実生活」「七人みさき」「アディオス号の歌」「氷の階段」「それぞれの場所」「元禄港歌・近松心中物語」など。

死因は、肺癌であった。90歳。

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