青木雄二

(あおきゆうじ)
漫画家・随筆家(エッセイスト)。

言わずと知れた代表作「ナニワ金融道」で有名。キャバレーのボーイやパチンコ店のスタッフなど、30以上の職業を転々とし、50回以上の見合いを繰り返すなど、酸いも甘いも知り尽くした密度の濃い人生経験をぶつけた渾身のデビュー作である。スクリーントーンを一切使用せず、細かい模様も含めたすべてを手描きによって実現した独特の画風が特徴。45歳の遅咲き漫画家としても大いに話題となった。なお、「ナニワ金融道」は、テレビドラマや映画など、たびたび映像化されているが、元男性アイドルグループ・SMAPのメンバーだった中居正広が主役を演じたバージョンがよく知られている。

その他、マルクス主義者を標榜しつつ、現代社会を痛烈に批判しながら世の中の裏側や金融界の実態などを暴く数々の著作(書籍)がある。

主な受賞歴に、ビッグコミック新人賞(佳作)、アフタヌーン四季賞(佳作)、講談社漫画賞、手塚治虫文化賞優秀賞など。

主な漫画作品には、上述した「ナニワ金融道」を始め、「50億円の約束手形」「彼岸と此岸の間で」などがある。また、監修を手掛けた作品として、「カバチタレ!」「日掛け金融地獄伝 こまねずみ常次朗」「ダボハゼ」などが知られている。

書籍としての主な著作(共著を含む)に、「ナニワ金融道カネと非情の法律講座」「ナニワ青春道」「青木雄二の財テク論」「男と女のゼニ学」「青木雄二のゼニと資本論」「ゼニの幸福論」「青木雄二のゼニと世直し」「ナニワの土性っ骨」「ナニワ憲法宣言」「青木雄二のナニワ資本論」「ゼニ論十番勝負」「一発逆転!ナニワ人生論」「天下取ったる!(天の巻・地の巻・人の巻)」「ゼニのしくみ」「青木雄二のゼニの教育論」「青木雄二の世界文学講座」「青木雄二の速学 金儲け道」「もっとしたたかに生きなアカン」「青木雄二のイテこましタレッ」「こんな世の中でもゼニをふやす法」「ナニワ金融道ゼニの実学」「銭道」「青木雄二の二十世紀事件簿」「青木雄二のヴェニスの商人」「だまされたらあかん」「青木流人間鑑定図鑑」「「ゼニ」と「人生」のつくり方」「青木雄二のどついたれッ」「青木雄二のゼニの超節約道」「僕が最後に言い残したかったこと」「年収0円のサバイバル生活術」「青木雄二の漫画と図解!女とゼニのカラクリ」「土壇場の経済学」「ゼニで死ぬ奴、生きる奴」「「腐れ資本主義」の世を生き抜け」「ゼニと成功法則」「不況に克つ!!ゼニ学」「アウトローを生きる」「悪魔の予言」「チホー議会の闇の奥」「銭で成功した奴・失敗した奴」「ほんまは、誰が一番強いんや!?」「カネに勝て!続・土壇場の経済学」「青木雄二のゼニと病気」「勝ち逃げ資本論」など、枚挙に暇がない。

死因は、肺癌であった。58歳。超ヘビースモーカーとして長きに渡って大量のタバコ(ハイライト)を吸い続けてきた人生だった。

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