アストリッド・リンドグレーン

児童文学者・児童書編集者・フィクション作家・映画脚本家(スウェーデン)。「ピッピ・ナガクツシタ」とも呼ばれる児童書シリーズ「長くつ下のピッピ」などで有名。

子どもらしい奔放な冒険心を扱ったものや、孤独・悩みをテーマとしたものなど、幅広い作風が人々に親しまれた。特に「長くつ下のピッピ」シリーズは、「長くつ下のピッピ」「ピッピ 船にのる」「ピッピ 南の島へ」の3部作から成り立っており、世界中で累計1億3,000万部以上を売り上げたという。

その功績は国際的に高く評価されており、受賞歴には、ドイツ書籍協会平和賞、国際アンデルセン賞(作家賞)、ライト・ライブリフッド賞(特別賞)などがある。なお、ライト・ライブリフッド賞は「もう1つのノーベル賞」とも言われており、本家ノーベル賞の受賞も期待されたが、実現することはなかった。

その他の作品には、「やかまし村の子どもたち」「カッレ・ブロムクヴィスト」「カイサ・カヴァート」「さわぎや通りのロッタ」「やねの上のカールソン」「ミオ」「レンネビリヤのエーミル」「マディケン」「チョルベン」「山賊のむすめローニャ」「はるかな国の兄弟」「わたしたちの島で」などがある。

また、児童書以外の書籍として、「リンドグレーンの戦争日記」「暴力は絶対だめ!」「アストリッド・リンドグレーン愛蔵版アルバム」などを残している。

死因詳細不明。94歳。晩年は、視力の低下を理由に創作活動を控えていたが、亡くなるまで、その発言や社会的活動には大きな影響力があった。

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