山本直純

(やまもとなおずみ)
作曲家・指揮者・編曲家。オズ・ミュージック代表取締役という肩書も持つ。同じく作曲家・指揮者である山本直忠の息子。作曲家である山本正美の夫。ファゴット奏者である山本直親、及びパーカッション奏者である山本直喜、オルガン奏者である湯浅照子の兄。作曲家である山本純ノ介、及びチェロ奏者である山本祐ノ介の父。つまり、直系の親族は押し並べて音楽関係者という、音楽一家である。

日本を代表する世界的な作曲家・指揮者として有名。指揮は齋藤秀雄に師事し、同門の後輩に小澤征爾がいる。1972年には、小澤と共に「新日本フィルハーモニー交響楽団」を結成し、指揮者団幹事となった。アメリカの名門オーケストラである「ボストン・ポップス・オーケストラ」を初めて指揮した日本人としても知られている。受賞歴に、日本レコード大賞特別功労賞など。

紅いタキシードを纏って指揮する姿や、黒縁メガネ・口髭など、個性的な風貌と奔放なキャラクターを持ち、それらを活かすべく、「森永エールチョコレート」などのテレビCMにもタレントとして起用された。

音楽を手掛けた映画作品は、「打倒」「恐怖の魔女」「殺人鬼の誘惑」「肉体の門」「クレージー映画シリーズ」「さそり」「男はつらいよシリーズ」「百万人の大合唱」「どうぶつ宝島」「制覇」「ビルマの竪琴」「喜劇 女は男のふるさとヨ」など、多数。

テレビドラマも同様に多数であり、「七人の孫」「マンモスタワー」「氷点」「わが心のかもめ」「天下の学園」「ハレンチ学園」「あんたがたどこさ」「武田信玄」「関ヶ原」「愛と死をみつめて」「ロマンス」「マリコ」「奇兵隊」「松本清張の連環」など。

また、バラエティ番組や情報番組、ドキュメンタリーなどで使われる音楽も数多く手掛けており、その番組には、「8時だョ!全員集合」「ミュージックフェア」「3時のあなた」「日曜ドキュメンタリー 知られざる世界」「すばらしい世界旅行」などがある。

日本国民がよく耳にする童謡などでも当人の作品は数多く、「歌えバンバン」「一年生になったら」「地球の子ども」「コックのポルカ」「夕日が背中を押してくる」「だれもしらない 」「さあ太陽を呼んでこい」「こぶたぬきつねこ」などがある。

その他、クラシック・歌謡曲・ラジオのテーマ曲など、幅広いジャンルにおいて数多くの作品を残している。さらには、「千代田区立お茶の水小学校校歌」「上島珈琲株式会社社歌」「れいめい中学校・高等学校校歌」「町田市立鶴川第三小学校校歌」「新日鉄讃歌」「メイテック社歌」など、小学校・中学校・高校などの校歌や、企業における社歌などの団体歌にも作品は多い。

著書に、「オーケストラがやってきた」「紅いタキシード」「CLASSIC CLIMAX」「音楽で鬱が吹っとぶ本 – こんな名曲が気分を変える」「ボクの名曲案内 – オーケストラがやって来た」など。

死因は、急性心不全であった。69歳。

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