アート・カーニー

俳優・コメディアン(アメリカ)。同じく俳優を務めるフレッド・カーニーの兄。やはり俳優であるブライアン・カーニーの父。

生涯において3度の結婚を経験しており、最初の妻と3番目の妻は同一人物(ジーン・マイヤーズ)である。また、ブライアン・カーニーを含めて3人の子供がいるが、いずれもジーン・マイヤーズとの間に生まれた。

学生時代から声帯模写を得意とし、ナイトクラブやラジオなど音声が中心となる分野で活躍。その後、軍隊として第二次世界大戦におけるノルマンディ作戦などへの参加を経て(榴散弾による負傷のため1年で除隊)、テレビドラマや映画などに数多く出演するようになった。

主な受賞歴に、ポール・マザースキーが監督を務めたアメリカ映画「ハリーとトント」で、ジャック・ニコルソンやダスティン・ホフマンといったビッグスターを抑えてアカデミー賞・主演男優賞(1974年)を獲得している他、全米映画批評家協会賞(主演男優賞)、ゴールデングローブ賞(男優賞、ミュージカル・コメディ部門)などがある。

主な出演作品には、上述した「ハリーとトント」の他、アーノルド・シュワルツェネッガーが製作総指揮と主役を務め、ジョン・マクティアナンが監督したファンタジー・アクション映画「ラスト・アクション・ヒーロー」や、ドリュー・バリモアが主演し、マーク・L・レスターが監督を務めたホラー映画「炎の少女チャーリー」などがある。

その他にも、「ファイター・ジョー・モラン」「黄色いロールス・ロイス」「名犬ウォン・トン・トン」「ビール工場大パニック」「レイト・ショー」「デキシー・ダンスキングス」「セントヘレナズ・ピーク」「摩天楼ブルース」「超高層プロフェッショナル」「マペットめざせブロードウェイ!」「鳩が死ぬ時」「バック・トゥ・ザ・ドリーム」「フェアリー・テール・シアター」「コート・ダ・ジュール・ドリーム」「露骨な顔」「未来元年・破壊都市」「超高層プロフェッショナル」「サンバーン」「ブルックリン物語」「お達者コメディ/シルバー・ギャング」プレイラブ48章」など、多数。

死因は、老衰であった。85歳。

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