水野晴郎

(みずのはるお)
映画評論家・映画解説者・映画監督・タレント・俳優。映画監督としては「MIKE MIZNO」(マイク・ミズノ)の名義で活動していた。

映画評論家・映画解説者として出演していた日本テレビ系列の映画番組「水曜ロードショー」や「金曜ロードショー」などにおいてたびたび口にする「いやぁ。映画って、本当にいいもんですね」のセリフで特に有名。また、日本アカデミー賞協会が主催し、本家アメリカの映画芸術科学アカデミーから正式に許諾を受けている映画賞「日本アカデミー賞」を発案した人物としても知られている。

映画監督としても活躍し、第二次世界大戦前後に満州国に向かう鉄道(シベリア超特急)の列車内における殺人事件を描いた「シベリア超特急」を制作。本人の稚拙な演技を始め、わざとらしい演出や不自然なセリフなど、低予算・低品質のいわゆる「B級映画」と呼ばれる部類に属するものではあるが、数々の続編やスピンオフバージョンが作られ、「シベ超」と呼ばれて一部の映画ファンの間では熱狂的な人気を博す作品となっている。

映画評論家・映画解説者として出演したテレビ番組には、上述した「水曜ロードショー」「金曜ロードショー」を始め、「BBTシネマパラダイス」「MMTミッドナイトシネマ」「TNNシネマ」など、多数。

タレントとして出演したバラエティ番組には、「お笑いスター誕生!!」「うそつきクイズ」「欽ちゃんの爆笑仮装コンテスト(全日本仮装大賞)」「ドラバラ鈴井の巣」「クイズスクエア」などがある。

俳優として出演した映画には、「下妻物語」「多羅尾伴内」「「影の伝説」真田幸村の死闘」「LADY DROP」「ケータイ刑事」「ギララの逆襲」など。

また、テレビドラマでは、「セーラー服反逆同盟」「家政婦は見た!」「大江戸捜査網」「てるてる家族」「あぐり」「はいからさんが通る」「ラブ・ジャッジ」など。

その他、「ベータマックス」(ソニー株式会社)、「プッチンプリン」(江崎グリコ株式会社)、「「ハリウッドフェスティバル」(株式会社ロッテ)、「デビルメイクライ」(株式会社カプコン)、「サンテドウ」(参天製薬株式会社)などのテレビCMにも数多く出演した。さらには、大阪芸術大学客員教授・倉敷芸術科学大学教授なども歴任。

著書に、「映画のわかる本」「いやあ!映画って本当にいいもんですね」「映画について語りましょう」「アメリカン・ポリス体験旅行」「ザ・お巡りさん」「映画がいっぱい」「世界の警察」「ハリウッド100年」「映画の旅はロマンでいっぱい」「水野晴郎の映画365」「水野晴郎のわが映画人生」「ビデオで観る100本の洋画」「シベリア超特急連続殺人事件」「シベリア超特急ファンブック」「水野晴郎と銀幕の花々」「母の愛、そして映画あればこそ・・・」など、多数。

死因は、肝不全であった。76歳。晩年は、骨粗鬆症に悩まされていた他、肝臓の悪化や度重なる骨折など、健康状態に不安を抱えていた。

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