ピナ・バウシュ

舞踏家・バレエダンサー・ダンス振付家。日本語で「現代舞踊」と訳される「コンテンポラリー・ダンス」の振り付けなどで知られている。

ハサミやカミソリの街として有名なドイツ連邦共和国・西部ノルトライン=ヴェストファーレン州にあるゾーリンゲン出身。同州のエッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学を首席で卒業後、アメリカ合衆国・ニューヨークにあるジュリアード音楽院に国際留学。メトロポリタン・オペラ・バレエ団を始め、数々の歌劇団・バレエ団で活動しながら、着々とキャリアを積む。

帰国後、自らバレエダンサーとして活動する傍ら、振付師・芸術監督・フォルクヴァンク芸術大学教授などを務め、幅広く活躍。

主な作品に、「七つの大罪」「カーネーション」「春の祭典」「パレルモ、パレルモ」「ヴィクトール」などがある。

ダンサーとして、フェデリコ・フェリーニが監督を務めた映画「そして船は行く」(1983年)や、ペドロ・アルモドバルが監督を務め、ハビエル・カマラやダリオ・グランディネッティが出演したスペインのコメディ・ドラマ映画「トーク・トゥ・ハー」(2002年)などにも出演を果たしている。

受賞歴に、フランス・芸術文学功労賞、イタリア・ダンス功労賞、ドイツ・ゲーテ賞、ローレンス・オリヴィエ賞、京都賞思想・芸術部門、高松宮殿下記念世界文化賞などがある。

死因は、癌であった。68歳。告知を受けてから僅か5日後に亡くなってしまったという。日本も訪れており、滋賀県大津市・打出浜にある滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(通称・びわ湖ホール)における2008年の公演が最後となってしまった。

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